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惚け予防の鉄板的方法

2014年02月07日 | 教育ノート
 先週末にようやく全校児童の冬休みの日記を読み切った。継続的な形で日記に取り組んでいる学級はないのだが、概ねの子が19日間を書いて提出した。数値化すれば達成率は95%程度と言っていいだろう。中身はどうあれ、実施率は、かなり上等ではないか。一人一人の書く文章を読み想像できることは結構多い。


 日数の半分も書けなかった子がわずかにいる。何が問題か。机に向かう習慣、書くことの抵抗、想起することの面倒くささ…。簡単に対策を示せる場合、そうでない場合がある。その見極めが肝要だ。この子がこれほど書くんだと思わせる文章もいくつかあった。表面的な部分しか見てこなかったことを反省させられる。


 内容と合わせて字の丁寧さに、学ぶ意欲が示されていると判断できる。決まりきったパターンを書き殴る調子の者は「気」が入っていないのは当然だが、長期休みでは、たまに読みどころのある文章を書く時もある。きっとその子の琴線に触れるポイントだ。見逃せない。できれば文章と結び付けたいが焦りは禁物だ。


 全校集会で「日記をつけると頭がよくなる」と題して話した。「思い出す力」と「考える力」が積み重ねられ、鍛えられる。それには「落ち着いて書く」「よく見て書く」「面白く書く」「くわしく書く」「伝わるように書く」ことがいいとし、例文を各学年の日記から紹介した。ちょっと笑えるぐらいがいい内容だ。


 今どき日記指導でもなかろうとは思う。しかし懐古的に取り上げたわけではない。文を綴る、特に生活を綴ることはやはり見方、考え方を養う鉄板的な方法の一つだ。実態を見て、今の子どもにマッチした工夫も取り入れられればいい。しかしまず、その前に自分も忘れず書く。惚け予防になるという力強い理論もある。