すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

「無理な外出」を止めるのは無理

2014年02月10日 | 雑記帳
 太平洋側の雪が大変ということで、テレビに盛んに注意を促していたがその中に「無理な外出は控えるように」という言葉があった「んっ」と思った。「無理な外出」…ちょっと引っかかる。「外出は無理」だったら自然だけれども、それとは違う。「無理」の意味を改めて調べた。ははあっ、結構広がりがある言葉だ。



 ①道理のないこと、理由のたたないこと②強いて行うこと③行いにくいことするのが困難なこと(広辞苑)。「無理な外出」とは②に該当することだろう。「理由のない外出」や「するのが困難な外出」だったら、「控える」という動詞とはそぐわない。それでは「強いて行う外出」とは、控えられる類の行動を指すのか。



 「強いる」とはそもそもは相手に対しての強制なのだが、この場合は様々な事情や危険性はあるがどうしても行動しなければならないというニュアンスがある。今回は「大雪」がその障害にあたるわけで、それがあるからこそ「強いて」が使われるのである。「控えて」という方が、困難を除去してくれるわけではない。



 決死の覚悟でエイリアンとの対決へ向かう男を、必死で止めようとする恋人のイメージ。しかし行かなければ地球は滅ぶ、未来はない…ってどこまで大袈裟なのか。レベルの差はあれ「無理な外出」とはそういうことだ。それを安易に「控えて」なんて一言で済まそうというのが「無理なお願い」と言うべきだろう。



 豪雪か4年も続くと遠くへ出かけるのは勇気がいる。先月も上京を飛行機欠航で断念した。今回の「愛される学校づくりフォーラムin京都」もその意味では「無理な外出」だったかもしれない。トラブルもあったが順調に帰れそうでほっとしているし、「無理」ゆえの収穫も多かった。明日から感想を記したい。