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ソチ,一瞬のさえずり

2014年02月25日 | 雑記帳
 ソチオリンピック。そんなに興味を持ったわけではなかったが、年齢相応に早起きなので、いくつかの注目競技を見ることができた。生中継で視聴したもので印象深いのは、葛西紀明のLHジャンプそして浅田真央のショートPである。明暗は分かれたが双方に考えさせられる点があった。極私的にメモしておきたい。


 「レジェンド」って何だと口にした方も多いだろう。私は焼酎の名前で意味は知っていた(笑)。競技者からそういう言葉で尊敬を集めるのは、その佇まいを直に接する人間が見ているからに違いない。長く現場に居た、その重ねられた日々によって熟成される。その味わい、色は時間の重みによってしか出せない。


 真央チャンの最初のトリプルアクセル。緊張はいつの大会でも同じかもしれないが、そこに入り込んだ不安とか迷いが足元に狂いを生じさせた。比して隣国の女王の堂々たること。二人を分けたのは精神力と称していいのかもしれない。しかしその弱さをとらえた表情も含め、多彩に揺れ動く貴方を日本人は好んでいる。


 素人考えだが、放送が種目によってずいぶんと偏っている気がした。取り上げられるのはやはり見栄え?のする競技のようだ。以前はスキーアルペンなどが花形だったが、今はフリースタイルの方に移っている。単純に言えば「カッコヨサ」が変化してきているのか。小回りのきく、融通さが求められる時代の象徴か。


 何の本だったか…スポーツ競技を映像で見ているだけでも、ミラーニューロン?が働き、自分の脳の中でも一緒に動いているような感覚がわずかにあるそうだ。それが強くなると実際に動いてみたくなるのか。その意味では多く放送されれば競技人口増加にプラスの要素となる。輝きを目指す才能が出現してほしい。