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コード

2014年02月03日 | 雑記帳
 【コード】(code)

 ①規定。準則②情報を表現する記号・符号の体系。また情報伝達の効率・信頼性・守秘性を向上させるために変換された情報の表現、また変換の法則(広辞苑)



 堀裕嗣さんの本を読んでいたら、「生徒のコードを捉える」という表現があった。
 冒頭の文章はこうだ。

 生徒を説得しなければならないというとき,まず留意しなければならないのは生徒の〈コード〉を捉えるということです。


 なんとなくわかるような気もするが、すとんと落ちる感じにはない。

 「コード」といえば、まず電線のようなもの…cordが思い浮かぶ。
 次には、chordつまり和音とか弦に関するものがポピュラーだ。

 「生徒のコード」といったとき、「流れ、過程」という意味での「ひも」というとらえ方もできる。
 また同じように「実態、背景」という意味で「和音」ととらえても変ではない。

 しかし、やっぱり上記のcodeだろうなと思う。


 それにしても、こういう使い方は一般的なのか。
 ネット検索で、「生徒指導  コード」を入れてみるが、全然ヒットしない。
 わずかに一点「生徒行動コード」という作成に関する事項があった。
 そこから考えて「行動コード」という言葉を調べると、社会学、心理学的な用語として使われているようだ。

 「行動基準」とか「行動規範」とはニュアンスが違うことは分かるが、どうにも今一つぴんとした解に出会えない。

 そうこうしているうちに、英訳サイトでこんな説明を見つけた。

 コード (code) とは、メッセージを特別な知識や情報無しでは意味が分からないように変換する秘匿手段の一つであり、暗号の一種である。

 あっ、「暗号」ね。
 「ダヴィンチコード」という映画もあったではないか。

 「行動暗号」…これならいい。

 「生徒のコードを捉える」にすっきりはまる。

 結構骨の折れる作業だし、多面的・複線的視点が欠かせないことは言うまでもない。





 「2014読了」14冊目 ★★

 『誰にも書ける一冊の本』(荻原 浩 光文社文庫)

 「2014読了」15冊目 ★★★

 『生徒指導10の原理 100の原則』(堀裕嗣  学事出版)