すぷりんぐぶろぐ

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「楽しく」は「成長」である

2014年02月12日 | 雑記帳
 愛される学校づくりフォーラムin京都 
 感想記② 

 「3シーン授業検討法」と「ICT活用授業検討法」では,ビデオ画像が使われた。かつて授業づくりネットワークが提起したストップモーション方式が思い出される。継続して取り組み,結局「時間の壁」が大きく立ち塞がったことを鑑みると,今回の提案のコンパクト性は魅力だし,より焦点化が可能だと評価できる。


 「3+1授業検討法」は,数の明示を別にすれば,目新しいとは言えないかもしれない。私自身10年前に校内授業研究として「グループ討議→カード利用・発表」を提案したし,現校でも付箋活用,グループ討議を入れている。従って,会のねらい,テーマ設定がこの検討法をより有効化させるための手立てと言える。


 私の10年前の提案目的は「参加者全員が全力を出しきる」だった。これには,それまでの授業研究協議会等への不満があった。形態の工夫や協議の観点明示を入れたが,一年きりに終わった。考えれば肩に力が入りすぎたのかもしれない。その意味でフォーラムが提唱した「楽しく」は「成長」であり,共感できた。


 検討法の有効性を感じながら,司会者の重要性について考えた人は少なくないだろう。いくら授業の検討場面を焦点化させ,多くの人が発言したとしても,それでは五割止まり。それを価値づけ,方向づける役割は大きい。検討法の継続は司会者養成に結びつくが,それには意図的計画的な推進が求められるはずだ。


 検討会の材料となった三名の方の模擬授業。一流の方々であり,見どころも多く,微細な技術についても感心させられた。特に理科オンチの自分には野木坂先生の授業は,実に興味深く感じた。その指示や発問のなかに,今後の授業構築の際の貴重なキーワードを再確認できたことも大収穫だ。内容は企業秘密(笑)