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煌言16~道徳教育を引き受ける

2016年01月22日 | 読書
☆教師というものは、教師になることを選んだ瞬間に、いわば道徳教育を引き受けているのである。道徳教育について考え工夫することを恐れて避けるくらいならば、教師であることを止めるのが当然であると思う。
 村井 実『道徳は教えられるか』(国土社)


 「道徳教育について考え」ることを、まずどのレベルで行うのか。
 「必要かどうか」「教科にするか」「どう教えるか」といったことより先に、「意味があるのか」「可能かどうか」という本質を考えるべきだ、という点が著者の論である。
 それゆえの書名であり、そこをくぐり抜けることを教師の条件に挙げていると考えられる。
 
 「引きうける」ことと「教える」ことは同義ではないだろう。