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煌言20~ジャンピングポイント

2016年01月30日 | 読書
☆「壁」は正面から見ると強いプレッシャーを感じ、越え難く感じるものです。しかし、上から見たり、横から見たりすれば一つの節目にすぎないとも言えます。「壁」というイメージを、実は「飛躍」できる質的な心の変化のとき、つまり「ジャンピングポイント」ととらえてみたらどうでしょう。
 この時期の子どもたちの発達を理解してやり、はしごのかけ方さえ工夫してやれば、きちんと思春期を迎え、大人への自立の準備をスタートさせることができるのです。

 渡辺弥生『子どもの「10歳の壁」とは何か』(光文社新書)


 「壁」を自力のみで乗り越えることは困難である。
 しかし「壁」を乗り越える努力をさせることによって、飛躍できる力がついてくるのである。
 指導、支援する者は、よく「壁」を見きわめ、昇る手がかりを教えたり、補助具を知らせたり、ロープの掛け方を練習させたり、はしごの扱いを説明したり…まさしく教育の仕事をする必要がある。
 全ては、力をつけるための「壁」。