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横並びと我慢と消費

2016年03月01日 | 雑記帳
 深夜番組を観ることは珍しいのだが、番組表でオッと思った時に録画することがたまにある。『月曜から夜ふかし』というトーク番組で我が秋田のことが取り上げられていたので、観てみた。なかみは二つ。「なまはげ、高齢者問題」と「男子高校生がコートを着ない問題」。そう言えば、どちらも耳にしたことのある問題だ。


 「なまはげ」は確かに後継者が少なくなっているだろう。これは伝統行事に限らず人口減、少子高齢化が進む地域では、何を取り上げてもそう言える。おそらくは観光化されない伝統行事にあっては、何らかの形で簡略化が進み、維持していくための工夫がされている。だから、逆に言えば問い直すチャンスでもある。


 「男子高校生のコート」は、かなり前にあるカウンセラーの講演で印象にある。そう言われれば結構以前からそのような傾向だった。テレビで取り上げられた現役高校生の声は「コートが合わない」「格好悪い」という見た目の理由に加え「みんなが着ていない」と語った。いかにも地方都市、田舎の横並び意識が特徴的だった。


 いい歳の県民からみると、その特定年齢層限定の横並び意識はある意味メンコク感じる。しかし、それを始めた最初の一人は「やせ我慢」だろうと想像してみたとき、そのやせ我慢する姿に同調して徒党を組んだり、それになびいたりして増えていき、ごく普通の格好した者が異端視されるとなると、いかがかなと思う。


 こうした横並び意識は、例えばブライダル産業という場でも典型的だ。「お客様の要望にお応えします」と言いつつ、セット化された内容、半押しつけ的なプログラムが一般的で、崩すとなると結構なエネルギーが必要になるから、まあいいやと済ませてしまう。それが益々盤石な消費的文化を作り上げる。改めたい。