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煌言48~喜びを共有できる空間

2016年03月27日 | 読書
☆人は一人で生きているんじゃない。自分ひとりで、こっそり喜んでいるのもわるくはない。しかし、そのことを、自分のことのように喜んでくれる人がいて、喜びを共有できるしあわせ。そのしあわせに勝るものはない
 酒井臣吾『酒井臣吾の学校だより』(明治図書)

 酒井先生が、三年生の子どもに「いちばんうれしかったこと」を訊かれたことをきっかけにして、補教に入ったときのエピソードや家庭での出来事を思い巡らして、たどり着いた結論。

 ヒトが人間として生きることの本質をとらえているような気がする。
 そして教育の場では、おそらく最も大事にしなくてはいけない一つではないのか。

 酒井先生は、その点について「コドモは意外と多い」と書き、「オトナは実は少ない」と解説している。
 それはよく考えると、学校という場が特殊な空間であることも示している。

 だからこそ、それは貴重であるし、見失ってはいけない認識だと思う。