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煌言43~可能性を形にする仕事

2016年03月18日 | 読書
☆皆さんのなかにいっぱいある可能性も、皆さんがそのときどきに表に出してみなければ、どういう可能性があるかわからないものです。私は可能性というのをそう考えているのです。そこで学校教育という仕事に限ってみますと、目に見えない可能性を一つの形として出す作業がわたしは学校教育だと思う。
 斎藤喜博『全集3「授業小言」』(国土社)


 新採用になった頃、ずいぶんと「可能性」という言葉が使われた気がするのだが…。それは個人的な経験の記憶だろうか。
 いずれ斎藤喜博がよく使ったフレーズであることは確かだろう。

 「見えない可能性を一つの形として出す作業」…そんなふうに教師の仕事を位置づけてみることは、少し新鮮な気がした。
 たぶん、そこには「信ずる」という強い思いと、「引き出す」「形づくる」「根付かせる」技術が重なり合わなければいけない。
 シンプルに教職を考えさせられる。