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煌言50~「出合い」を呼び寄せる

2016年03月31日 | 読書
☆「出合い」というのは、必ずしも「人」ではなくてもよい。時との出合いもあれば、事件との出合いもあれば、運命との出合いもある。それらは、避けることのできない邂逅であり、それによって人は大きく左右されていく。人ではあるが、人以上の何かもっと巨きなものをもたらしてくれる、そういうめぐりあいというものがある。
 野口芳宏『名人への道 国語教師』(日本書籍)


 「出会い」ではなく「出合い」と書き続ける野口先生のこだわりは、感覚的とも思うが、自らの生きる姿勢を明確に体現している一つの処世訓であろう。


 それぞれに、年度初めの「出合い」がある。
 ただそれを「出合い」と呼ぶための心の持ち様は、必ずその姿に反映される。

 それはけして下向き、うつむく視線にはない。
 から元気であっても、明るく、微笑み、前向きであることが「出合い」を呼び寄せるのである。

 時との出合い、運命との出合いだったと、後から呼べるように姿勢を正して、明日を迎えたい。



 私事ながら、無事に教員退職の日となりました。
 たくさんの方々に支えられたことを連日の片づけ中に感じています。
 本当に、ありがとうございました。