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煌言49~「問題」を意識する

2016年03月30日 | 読書
☆問題は(中略)「問題だ」と思うから「問題」として生じるのである。問題が有ると思わず、のんびり過ごしていれば、問題は無いことになる。問題とは観念的なものである。
 宇佐美寛『私の作文教育』(さくら社)


 地震のような災害や交通事故のような場合は除けば、確かに「問題認識」の有無や大小こそが、「問題」そのものであろう。

 些細なことに対しても、問題と思って解決する人と、そう意識せずにクリアできていく人に分かれるのかもしれない。
 そして、他者にその良し悪しを判断することはできない。
 ただ、おそらくその問題の及ぼす「範囲」こそが、「影響」という言葉で他者を巻き込むことになる。

 だから、教員は自身の抱える「問題」について、常に意識的でなくてはいけない。


 さて、仕事を離れれば範囲は狭まる。
 しかし、問題は無いと言い切れるだけののんびりさも持ち合わせていない気もする。
 どこまで影響させようというのか。