すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

書くことこそ至高の行為

2016年07月14日 | 読書
 Volume7

 「己自身を知ることが、知性の最終目標であるとすると、書くことが、私たちがするべき至高の行為であるのかもしれません。」



 日本語研究の第一人者といってもよい金田一秀穂氏の言葉。

 心の中に湧き上がったことを言語化するとき、音声と文字では何が異なるのか。よく比較されることである。

 話すことは人と共有することが多く、つながる感情などを倍加することができる。

 書くこともつながりを作ることはできるが、直接感じられない場合も多い。
 しかし、「言葉の外在性」は文字言語の大きな長所だという。
 つまり、検討できる、書き直しによる正確な表現も可能だということだ。

 手書きか、機器か、紙面なのか、画面なのか、そうした設定による伝わり方の違いを意識しつつも、肝心なのは「己自身を知る」ために言語化する意識だ。