すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

役立たずの記

2016年07月06日 | 読書
Volume6

A面 「役に立つというのは、ある限られた範囲に適しているってことで、ある種、とても限定的です。逆に、役に立たないというのは、そのセコい観念を超えるもの。」  

 本質的な意味で価値観の問われる言葉である。
 「役に立つ」ことは大切だけれど、それが万能であるはずがない。
 役立つことは、すぐ役に立たなくなることを私たちは何度も目にしてきている。

 「役立たず!」と罵られるとしたら、その関係性をまず疑ってかからねばなるまい。
 稀代の辛口評論家、佐高信のことば。




B面 「またつまらぬものを斬ってしまった」 

 地方にいてはなかなか見る機会が少ないが、注目しているお笑い芸人松元ヒロが、「ルパン三世」の石川五エ門のキメゼリフとして紹介している言葉。
 これはなかなか使える。

 だんだんと本当の思いを口にしにくくなっているような世相だが、思い切ってズバリと言い切ってしまう。そして、一瞬の間の後に言い放つセリフとしては最高だ。
 割り酔いもせずに宴席をのりきれる。