すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

「うた」を通して向き合っている

2016年07月05日 | 雑記帳
 小谷美紗子の新譜「MONSTER」を繰り返し聴いている。

 デビュー20周年記念ということか、初のピアノ弾き語りベストアルバムである。



 ファンとなるきっかけになった「嘆きの雪」はもちろんいいが、それ以上にCD初収録となった「3月のこと」というラストの曲に惹きつけられてしまい、何度もリピートしてしまった。

 ふだん歌詞カードなどほとんど見ることはない。
 久しぶりに開いて詞を見ると、何か不思議な世界が広がっていた。

 これは何のことを歌っているのか。

 「3月のこと」という題名で気づかない自分の鈍感さを、ネット検索して思い知らされた。
  ↓
 http://www.odanimisako.com/sangatsunokoto/


 震災後につくられたいくつかの曲を知っているが、これほど心揺さぶられたのは、ミスチルの「かぞえうた」以来である。


 自分の人生だけでなく、世の中にも「うた」を通してしっかり向き合っている人の曲は、どこか新しい切り口を見せてくれる気がする。

 この詞のラストを噛み締めたい。

 ただいま おかえりって 奇跡の日常を
 守るんだよ 未来の ふるさと
 あの人が 残した ふるさと
 あの人が 地上を 愛している