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目の前の子へ「身土不二」

2017年04月23日 | 雑記帳
 その土地ならではの収穫物が、都会や遠隔地に流通することを否定しているわけではない。
 それは、経済面でもまた地域活性化を支える精神的な点においても大いに喜ぶべきことだろう。

 しかし、その前に心したいのは、その土地に育った作物や山菜などを、その土地に住む人が口にすることではないか。

 そんなことは当たり前だろう、何をいまさら…と言うなかれ。
 では、子どもたちや将来を担う若者たちは、ふだんから口にしているのか。

 学校給食の「ふるさと献立」で足りているような発想では駄目だ。

 もっと意図的に、地物を、地元産を食べさせよう。
 そういう食で、身体に栄養を送ろう。

 そういう食で育つ身体に、宿る心には、きっと大事なことが吹き込まれる。
 それが何よりの「ふるさと教育」になると信じる。

 「身土不二(しんどふじ)」とは、「身体と土はばらばらではない」という意味。
 つまり、その土地柄と季節にあったものを食べることが、「人」を作りあげていくのである。

 環境と食べ物の密接な関係は、私たちが想像している以上に大きいはずだ。
 日本全国どこでも食べられるようなモノで育った子に、本当の「秋田のよさ」が実感できるだろうか。
 ふるさとの地から離れていくことを、心の底からさみしいと思うだろうか。


 で、例えばこんなものを…食べさせて…人口流失を抑制しましょう、というとんでもなく身近な話題におとしてしまいました。





 山の恵「スジノコ」を入れたみそ汁、「タラノメ」などの天ぷらでした。