すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

光るコピーに座布団10枚

2017年04月08日 | 雑記帳
 事実は小説より稀勢の里

 某温泉施設の休憩室で手に取った週刊誌の、その小見出しに「やられた!座布団10枚」と思った。

 当然、大相撲3月場所の誰しも予想だにしなかった劇的な結末のこと。

 それにしても、上手いコピーだ。
 ことわざや慣用句を使って最近の話題をコピー化することは、よくある手法だろうが、単なる駄洒落とはレベルが違う見事さだ。

 それは、該当する人物や出来事にぴたりとハマる「ことば」が無ければいけないし、上の作品はまさにぴったりだったわけだ。



 習作と思って、いくつか考えてみよう…と思ったが、容易ではない。


 とりあえず、一つ思いつく。

 「あぶはちトランプ」

 某大国大統領、様々なことに口を出し手を出し…どうするのっていう感じで作ってみたが、「虻蜂取らず」とは少し距離があるかな。


 ではもう一つと、ひねり出す。

 「籠池に手を咬まれる」

 ううん、さすがに「飼い犬」と「籠池」では無理があるかな。
 なんとなく、飼い犬っぽい顔というイメージも湧いたりするのだが。


 おっ、これはどうだ。

 「分け入っても分け入っても安倍昭恵」

 山頭火の名作を使って、その「果てしなさ」を表現する。
 なかなかでは、ありませんか。

 これは今回の事件という視点もあるが、夫君の視点から見たという解釈も成り立つ秀作(笑)ではないか。
 しかし…「青い山」との重ねは異論があるだろうなあ。


 どうしても好ましい話題に近づけないこともあって、稀勢の里のコピーが一層光ってみえる。