すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

独り視聴者委員会~「ひよっこ」

2017年04月29日 | 雑記帳
 朝ドラの視聴率はもはや定番話題だが、さほど視聴者が気にしているわけではない。しかし、この「ひよっこ」が期待ほど伸びていない理由の分析は、読んでいてなかなか面白い。一つは前作「べっぴんさん」の後半のダウンが引き継がれているということ。これは頷ける。それほど前作の終盤部は面白みに欠けた。


 朝ドラは一つの習慣なので、その時間帯に離れてしまえば、次回作に影響が出るのは確かだ。さて、もう一つは「イケメン」が出ていないから、というかなり俗なこと。ああなるほどと思うが、それは本筋か。出ている男優にも失礼だ(笑)。主役級の女優たちの人気を問わないのは、視聴者層がやはり女性中心だからなのか。



 さて番組感想である。まずオープニング、素敵ですね。タイトルバックのミニチュアと桑田佳祐のテーマ曲がマッチしている。時代設定がかの名作「三丁目の夕日」に近いし、独自性を出すための工夫として評価したい。レトロ感を出すためにあんな手法があるのだと感心。「若い広場」の歌詞は少しわかりにくいか。


 脚本岡田惠和、さすがです。「ちゅらさん」「おひさま」という二作があるが、ある種の事件性を盛り込んで仕上げていたので、この作品も期待できる。今のところは、昭和の青春ドラマに父の失踪を絡めて進んでいて、来週以降に展開が激しくなるのではないか。ただ「すずふり亭」が絡みそうなのが、見えすぎる。


 主演有村架純、田舎出身者像がよく似合う。登場人物もしっくりくる配役だ。ただ山村の家々、バス経路、学校等の位置、距離関係が掴みづらい気がしたのは私だけか。さらに人物の多くが巻くマフラー。あの当時あんな巻き方はどこでもしてない!そんな細かいところまでは時代考証しないのか。結構ひっかかる。