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嘘に込められた夢

2018年04月02日 | 雑記帳
 久しぶりにエイブリール気分を味わう。昨日の地元紙「秋田魁新報」でいつものように1面の見出しをみた後、裏のテレビ欄に目を通した。下部が自動車ディーラー広告で「世界初!秋田スズキ限定モデル」とあり、12人乗り軽ワゴン!というコピーと写真が…えーっ本当?どうしたら出来るの?と真に受けてしまった。


 紙面をめくっていくと他にも怪しげな広告が…「ハート型のすじこ入り、しあわせすじこ」(水産会社)「もう滑らない!発熱タイヤFIRE」(タイヤ販売店)「ドローントラック即日配送サービス開始!」(レンタリース)…ああ、やられた。「本日、4月1日はエープリルフールです」との全面広告は14社が協賛していた。



 「USO」というロゴマークを、該当広告に入れることを1面に小さく断っていた。それにしても、なかなか粋なことをやった。意見・感想等の宛先アドレスを載せている箇所には「できればやめてほしいけどお叱りも」と細やかに入れてあり、苦情も覚悟という余裕も感じられる。このセンスはどれほど伝わるか。


 ジャーナリズムの象徴たる新聞が、嘘の情報に紙面を割くことなどケシカラン!と立腹するとしたら、どんな場合か。信じてすぐメーカーや会社に電話し予約するとか…。しかし、それはきちんと隅から隅まできちんと読んでいない証拠だ。いや、読み方は読者の勝手だから紛らわしい情報を流す方が問題だ!とか云々。


 ともあれ「広告で秋田に笑顔を!」が趣旨だ。ジョークやユーモアを広げようという取組みには賛成する。そして、悪意や隠蔽の意図をもつ情報が膨れあがり、真実の行方が見えない今だからこそ、少し余裕を持って、「嘘」に込められた夢や希望、憧れといった要素に気づきたい。それこそ未来への原動力ではないか。


 ちなみ、一番目に留まった広告はこちらへアップしました。
 よかったら、ご覧ください。