すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

オレが嘘つきだった頃

2018年04月03日 | 教育ノート
 昨日「」のことを書いていたら、あることを思い出して懐かしくなった。

 旧いブログに書いていたはず、と探してみた。

 いろんな学校で、こんなふうにずいぶんと嘘をつきながら、楽しんでいたなあ。


--------うそつきがやってきた~05/25/2005

 給食を一緒に食べている2年生に
「先生は何歳?」
と聞かれたので、いつものように(笑)「18歳」と答えた。

 それを聞いた周囲の子は、なんとかそれが違うことを証明しようとする。
 他の班の子や職員に対して
「先生、何歳だと思う」
とか
「18歳って嘘だよね」
などと訊いてまわる。

 次に行ったときは
「先生が18歳というのは、5対1で違います」
などと他人の情報をもとに宣言してくれた。

 それでも私は「18歳だ」と言ってひるまない。

 その次に行ったときは、家の人に訊いたことをもとにする。
「お母さんに聞いたら、違うって」

「お父さんよりも年上のはずだって言ってた。お父さんは三十いくつだから」
と信頼感のある保護者意見で攻めてくる。

 それでも、私は平然な顔をしている。

 次は、少し力がアップした発言をしてくる。
「だいたい、18歳だったらそんなにシワがないでしょ」

「そうだよ、それにその二重あご…」
などと観察力を発揮してきた。

「よけいなお世話でしょ。誰にだってシワがあるよ、ホラ」

「えーっ、だってえ」
とそのまま無言。


「18歳だったら、先生になれないはずだよ」
 ある日、いいことに気づいた子がいた。

「そうだそうだ。大学を卒業しなくちゃならないんだよね」
「そうだ、やっぱりおかしい」
とかなり声が大きくなってくる。

「いや、先生は天才だから。小学校を3年で卒業、中学は1年。高校も1年で…」

 疑惑の眼差しが一層強まる。


 毎週のようにこんなことを繰り返していて、

 ついに、昨日はこんなことを冷たく言い放たれた。

うそつきがやってきた。」

---------