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夏至に開運祈願して

2018年06月21日 | 雑記帳
 ちょいと運の悪いことが重なった。神社に出向き厄払いするほどではないが、何か行動を起こしてこれ以上の災い無きようにせねば…と、とりあえず書棚になぜか残してあった『開運大全』という雑誌を開く。ところで「」とは何か。広辞苑には「①天命②めぐってくる吉凶の現象③特に、よいめぐりあわせ」とある。


 ②によれば、吉も凶もめぐってくるわけで避けられないのかもしれない。しかし人の多くは③を求めるんだな。それを意識するから「運を開く」「運を引き寄せる」と言い、「運の尽き」「運が悪い」と悲しむ。ところで「運」という字を眺めると、何か違和感のある組み立てだ。「」に「しんにゅう(歩く)」ですよ。


 「軍」とは「戦車でまるく取り巻いた陣立て」であり、それに足の動作を合わせることで「ぐるぐるとまわること」を意味するのが「運」だということだ。「運行」や「運動」という言葉がよく表しているように、そこに留まっておらず動くことだ。「はこぶ」という訓読みにも通ずる。②の「めぐる」がすとんと落ちる。


 ところで「運を味方につける生き方があった!」というコピーをつけた『開運大全』にはどんなことが書いてあるのか。「古事記」のストーリーや「超訳般若心経」、「戦国武将の開運作法」「開運温泉」等々、少し浮世離れをして読み浸るにはいい内容だ。しかし実際に足を運!ばなければ、ご利益も期待できないだろう。


 しかしそこはなんとか「祈り」の力で!今日は夏至であることに気づき、以前出かけた時の写真を探し、念じてみる。二見ヶ浦の夫婦岩の間から昇る朝日をイメージして、禊ぎをしよう(のつもりでじっくり視る)。落ち着いた心に戻るのは、結局運悪きことを招いた自分の不注意、いい加減さ、短絡さの振り返りだ。


 訪れた時は曇っていましたが…