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「問いを発する」はどこへ

2018年06月23日 | 教育ノート
 今月は地区内の中学校、小学校にお邪魔して授業参観する機会に恵まれた。一応は、町の事業を利用してのゲストティーチャーを迎える学習の様子を映像に収める活動ということだ。しかし、内容が総合や国語に関わる「取材の仕方」などが中心なので、なんとなく提示内容や進め方が気になるのは、長年の習い性か。


 インタビュー活動など、今さら自分の実践を振り返って役立たないとは思いつつ、ああ「質問力」は懐かしい。我が実践ベスト10入り(笑)は確実だなあと思う。だから県教委が「問いを発する子どもの育成」を掲げたあのときは、おおおうっと思い、正直「ようやく時代が俺に追いついたか」(大笑)と感じたものだった。


 ところが県の動きは鈍く、その年度の初めあたりは「問いを発する子ども」でネット検索をすると、我がブログ記事がトップに来て驚いたものだ。数か月が経ったあたりに、ようやく資料的なことが揃って今では無事に「美の国あきた」がトップになっている。しかし更新されていないようだし、実質消えたのだろうか。


 現役時代、結構お上からのスローガン等に振り回されることが多かった。新たな視点を加えなければマンネリになる恐れもあるだろうし、仕方なしの面も確かにある。ただだからこそ、自分はこれだというものを持っていると、そこに引き寄せて考えられるし、一体感のある取組みとして膨らませられるのではないか。


 自分には「質問力」がその一つだった。それゆえ「問いを~~」に関して県自体が当初からブレているような気がしたし、長続きしなかった訳はスタート時から内包していたのではないか。震災の年の夏に書いた「『問いを発する子ども』を問う」は今読んでも納得する。その後どれだけ出来たかは反省多しであるが…。