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結論は、揺るがない言葉

2020年05月07日 | 読書
 昨日に続き『人生の結論』(小池一夫 朝日新書)から、キニナルキとして…

 この新書には、「結論」と名づけるだけの真実や強い姿勢が込められていた。

 結論とは、例えば今のような困難な状況にあっても揺るがない言葉だ。
 信ずるに値する行動指針のようなものだ。

 以下、著者が引用した二つのことばを挙げる。


『これまで』が『これから』を決めるのではなく、『これから』が『これまで』を決める。
  (物理学者 佐治晴夫の言葉)

 過去の積み重ねが現在・未来に結びつくという考え方は当然だし、一面の真実であることは確かだ。しかし、絶え間のない「今」の連続で成り立つ現在がつくる未来は、過去をどんな価値にも変えてくれる。

 また、世の中に置き換えても、「これまで」とは明らかに異なる状況のなかだとしても、「これから」を作っていくのは自分たち以外にないわけで、その未来とは「これまで」の中で考えられてきたこと、培ってきたことの反映でしかない。
 これは諦めや限界ではなく、どれを萌芽させるか真剣に考えねばならないということだ。



できるときにできることを精いっぱいやる。できないときはそれなりのできることをやる。
  (平昌五輪後2連覇をはたした羽生結弦が会見で語った言葉)

 0か100ではない。そういう考え方をしない。
 100できなくとも、1はやれる、20までなら可能だ。50できることもあるかもしれない。
 「できない」ことをきちんと把握し、「できる」ことを捻りだしていく。

 知恵、工夫、そして目標をもって継続する意志こそ、輝きを引き寄せる。