すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

挨拶という仕事

2013年03月02日 | 雑記帳
 こんな文章を残したことがあった。

 「挨拶はしっかりやらなくてはいけません」
 
 年度末や年度初は,特に大事な時期である。
 それにしても上達していないなあ,と時々反省する。

 先週はPTA全体会があり,最後なので10分ほど時間をいただいた。
 レジュメを作りながらあれこれと考え組み立てたが,自己採点は70点。

 マイナスポイントを三つ挙げると,まず,まだ話の間がうまくとれていない。
 言葉のタメがきかないというのだろうか。たぶん沈黙の時間が怖いのだろうと思う。練習と経験だということはわかっているのだが…。
 次は小噺を途中で入れてみたが,慣れていないことが自分でもわかるほど,流暢さに欠けていた。
 しかし,こういう手法は変化を与えるのでなかなかいいと分かっただけでも収穫か。
 最後は内容の問題だが,もう少しエピソードを挿入すべきだったと振り返ってみて気づいた。
 やはり自分の子育ての実感,日常の子どもの言葉などを入れ込むことで説得力が増すと予想される。


 さて,『総合教育技術』誌3月号が,特集2として「感動と共感を呼ぶ『名スピーチ』の法則」を取り上げた。
 卒業,入学式が近づいているので何かしら役立つかなと見てみたが,特に目新しい発想はなかった。
 実際に式を意識して考える。一応,今までのストックもある。教育雑誌に載せていただいた原稿もあるにはあるのだが,やはり目の前の子どもが違うのだから,そこが焦点化されなくてはいけないと改めて思う。

 雑誌記事には「退屈なスピーチ」として挙がるのは,結婚式の政治家スピーチと卒業式の校長式辞と載っていた。
 型通りということがその理由だろう。
 では,型破りにすればいい…単純にいえばそうだが,どの程度,どんな視点であれば,式として相応しく,少しは心に残る挨拶になるのだろうか。

 学校における式の挨拶であれば,構成や言葉遣いの工夫はもちろんだが,内容面でやはりその子たちの学びや経験といかに結びつけるかが大事なのだろうと,ごく当たり前の結論になる。

 一年しか付き合いのない卒業生だが,一緒に旅行にもいったし,結構書けそうな気がしてきた。
 取りあえずの目標を85点に設定する。

二月,驚き三題

2013年03月01日 | 雑記帳
 先日も書いたが,まずなんといっても雪の多さであった。
 そうでなくとも降り始めが早く,長く感じていた冬だったので疲労感を感じた人が多いことだろう。
 PTAの授業参観で「最近好きになったこと」として,「雪かき」「雪寄せ」と発表した二年生を見ていて,ああ若いっていいもんだな(笑)と思った。全体会でその話を導入につかったら,苦笑いの顔がたくさん見えた。
 会議で出かけた県都の道も酷かった。幹線道路以外はいくら広い道でも中央に雪が残っている。その固まっている雪を,家庭用除雪機で排雪しようとしてくれる方がいて,びっくり。
 いやあ親切心からだろうが,それは危険すぎるでしょう。


 先週初めに届いた教委からの調査ものに驚く。ある程度予想はしていたが,実際に目にしてみると,心が落ち込む。そしてその,自分が落ち込んだことにも少しびっくりする(わかっていなかったのか,おまえは!という感じでしょうか)。
 今までいろいろと推し進めてきたことの流れに位置づけられるが,さらに重い濁流のような気がする。少なくとも教師や学校を元気づけるものではないだろう。
 このじわりじわりと押し寄せる波の中で,どんな向きでどんな泳ぎをしようするのか常に問われる。
 対象や矜持を見失ってはいけないし,簡単に流されてはいけない。
 自分が示すものは案外大きい。


 昨春から専業主婦となった家人がアイロンがけしながら言う。
「このワイシャツ,いい加減に換えたら…」
 そういえば,と気づく。
 この冬シーズン,被服費の割合が妙に低い。というより街頭指導用のベンチコートと厚手の手袋,ネックウォーマーしか買っていないではないか。
 上着,シャツもそうだか,下着,靴下類まで考えても購入記憶がない。
 恐るべし,エンゲル係数の高騰。暖房のための電気代もかかったか。
 というより,この1~2月に,休みの日は,会議や子どもたちのイベント,大会以外は外に出なかったのだということに気づく。


 冬籠りは終わった。
 三月はもっとも大事な月だと思う。
 いろいろな策を練らねばならないし,話し合いも予定されている。
 のんびり驚いてばかりいないで,足を進めたい。

 その前にシャツを買え!
 なのかもしれない。