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平成17年国民年金法問8

2005-10-17 06:12:24 | 過去問データベース
今回は、択一式問題のうち国民年金法問8をみてみましょう。
この問題も、前回、前々回紹介した問題と同様に二重解答になった
問題です。

☆―――――――――――――――――――――――――――――――☆

次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 寡婦年金の受給権は、受給権者が繰上げ請求により老齢基礎年金の
受給権を取得したときは消滅する。
B 国民年金基金は、厚生労働大臣の許可を受けて国民年金基金連合会
に業務の一部を委託することができる。
C 特例による65歳以上の任意加入被保険者が死亡した場合、死亡一時金
は支給されるが寡婦年金は支給されない。
D 被用者年金各法の被保険者、組合員又は加入者は、すべて国民年金の
第2号被保険者となる。
E 繰上げ支給の老齢基礎年金の受給権者は、国民年金に任意加入する
ことはできない。

☆―――――――――――――――――――――――――――――――☆
 
誤っているのは、BとDですね。
まずB肢ですが、誤っている箇所は「許可」ですね。
これは明らかな誤りです  でも、もしかしたら、ここは誤植だったのかも
しれませんね?

次の問題は、15-10-Bで出題されたものです。

国民年金基金は、社会保険庁長官の許可を受けて、国民年金基金連合会に
業務の一部を委託することができる。

「社会保険庁長官の許可」が誤りですよね。

いずれも、正しくは「厚生労働大臣の認可」ですね。

平成15年の問題を正しくしようと思って、「長官」を「大臣」に変えた
のでしょうが、「許可」をそのままにしてしまったのでは?
という感じだったのではないでしょうか。

次にD肢ですが、
「すべて」が誤りです。このような誤りの作り方って、よくあるパターン
ですね。
例外があるから誤りというパターン

被用者年金各法の被保険者は、原則的には第2号被保険者ですが、65歳以上
老齢や退職の年金給付の受給権があれば、第2号被保険者にはなりませんよね。

しかし、どちらも明らかに誤りっていう肢なので、迷った受験生  も多いのでは?

「許」と「認」の1字違い、こういうのは誤植かもって判断し、「すべて」が
誤りと判断しておくのが無難でしょうね。

ちなみに、「すべて」がなければD肢は正しい肢と判断することになりますね。

他の肢については、次回以降で解説を掲載します。
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非正規雇用者の増加と高い離職率

2005-10-17 06:04:26 | 白書対策
前回は「大学卒業者の就職状況」をみましたが、今回は労働経済白書P150
の「非正規雇用者の増加と高い離職率」をみてみましょう。

☆―――――――――――――――――――――――――――――――☆

まずは
学校卒業時の就職の状況は厳しいものになっているが、就職することが
できた者についても、役員を除く雇用者に占める非正規職員の割合が他、3年以内の早期での離職率が高水準で推移している。
と概略的なことを示しています。
続いて、具体的に
1994年と2004年の雇用者に占める非正規職員の割合を比べると、全年齢
階級で非正規職員の割合が上昇  しているが、特に15~24歳層では10.6%
から33.3%と上昇幅  が大きくなっている。
と、若年者について、その割合が大きく上昇していることを明らかにしています。
さらに
この要因については、企業が長期雇用層を絞り込み、即戦力中途採用層
とパートや派遣社員等の非正規社員を活用しているという戦略の影響が
大きい。
と分析しています。

離職率については、
入社3年以内の離職率については、2001年就職者における3年以内に離職
する者の割合は、高校卒業者の48.9%、大学卒業者の35.4%と高水準に
なっている。さらに、入社1年以内の離職率は、2003年就職者において高校
卒業者の25%、大学卒業者の15.3%と特に高い水準になっている。
としています。
平成15年に「新卒の離職率は七五三」なんて文章が出題されていますが、
その辺が明らかになるデータですね。

<<ポイント>>
若年層で非正規職員の割合が大幅に上昇

「入社1年以内の離職率、高校卒業者の25%、大学卒業者の15.3%」
高卒の4人に1人、大卒の6~7人に1人が1年以内に離職しているという
状況ですね

☆―――――――――――――――――――――――――――――――☆

参考
平成15年 問4 B肢 正しい。
白書によれば、我が国の新規学卒者の離職率の高さは「七五三」と言われる
ように、中卒者の7割、高卒者の5割、大卒者の3割が、3年以内に最初の
就職先を離職している、としている。さらに、若年者の失業率の上昇には、
自発的な離職の増加が大きく影響しており、学卒採用時の環境が厳しいほど
不本意な就職先に就職した者が多いため、将来の離職が増えると考えられる、
としている。
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勉強方法

2005-10-17 05:59:25 | 社労士試験合格マニュアル
合格に満点は不要というのはご存知ですよね?
これは凄く重要ことです。

勉強を進めていくうえで、満点を採らないといけないとか、9割以上採らないといけないという試験ですと、ミスは許されませんし、試験範囲すべてについての知識を持たないと合格は難しいでしょう!

でも、社会保険労務士試験は、7割採ればほぼ合格ですから、3割はミスしたり、知らなくともOKなのです!
択一式試験では20問くらい間違っても合格できるということですよね 

では、なぜ、これが重要かというと、
「試験範囲はすごく広いわけで、そもそも隅から隅まで完璧にするのは絶望的です。でも、満点を採る必要がないのであれば、すべてを完璧にしなくてもOK。どこか捨てても大丈夫ジャン」
となりますよね。

つまり、試験範囲をすべて勉強せずとも、ポイントを絞った学習でも、十分合格できるということなのです。

ただ、気を付けておかないといけないのは、ポイントの絞り間違えです。捨てちゃいけないところをポイっと捨てたら最後、おしまいです。

ちなみに、絶対捨ててはいけないのは、選択式試験に出題される可能性の高い項目です。わかりますよね。
逆に捨ててもいいのは、参考書やテキストにまったく書かれていない事項。
そういう項目はバッサリと切り捨てましょう 

そういえば、受験生の中にいるんですよ。参考書などの中に記載されている事項から派生的な事項を思いつき、こんな場合どうなるのかな?なんて考えている方。で、それが気になって気になって仕方ないなんて状態になっている方。

試験までまだまだ時間がたっぷりある時期なら、解決しておくほうが良いでしょうね。試験対策上、捨ててよいものでも、頭の中にモヤモヤがあると、勉強の妨げになりますからね。

でも、ですね、試験が近づいてきた時期であれば、試験が終わるまで、どこかにしまっておきましょう。そんなことに時間を割いていたら肝心なことができなくなってしまいますよ。そもそも、試験に出題される確率は極めて低い項目ですから。まぁ、試験が終わってからじっくり研究すれば大丈夫です。

ということで、
試験に必要ない知識は、合格するために捨ててしまいましょう
そのような知識も後日必要になることは確かにありますよね。ただ、試験が終わるまでは我慢してください。
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