「貞観政要定本」という古本を買ってみました。
ネットで注文したのですが、ひらくと、まったくの漢文。
チンプンカンプン。チンプン漢文(笑)。
漢字を目でおって50ページほど見たのでした。
分かるのは「発刊の辞」でした。
そこに
「・・後世の明王はこの書を愛重せぬものはない。我が明治天皇はこれを座右に置かれ、大正天皇の侍読であった三島中洲先生は、常に此の書を御進講申上げたといふ。」とありました。
そういえば、山本七平ライブラリー③「帝王学」(文芸春秋)を、ちょっとパラパラと開いてみたら、ドナルド・キーンの名前が出てくるのでした。それは『宋名臣言行録』を取り上げた個所でした。
「この書が明治天皇の愛読書であったことを知った時である。
ドナルド・キーン氏が『ヴィクトリア女王伝』があるのに『明治天皇伝』がないのは不思議だといわれ、ライフワークの『日本文学史』が終ったら次に『明治天皇伝』に手をつけたいといわれているが、確かにごく普通の偏見のない目で見れば、ヴィクトリア女王より明治天皇の方が知的関心をひく存在であろう。このことはごく簡単に次のことを想像してみればよい。維新の動乱を生き抜いて来た功臣という一癖も二癖もある年長の猛者に取り巻かれた、16歳で即位した少年を――。彼は維新政府の中で最弱年、その幼時はキーン氏の言葉を借りれば、女たちの中で育てられてきたはずである。これは16歳で相続して社長となり、年長のモーレツ重役に取り巻かれているより大変な状態、普通なら体よく棚上げされ、雲上の飾りものにされる状態であろう。」(p154)
うん。
明治天皇は「貞観政要」を座右に置かれ、「宋名臣言行録」を愛読書とされておられた。ということでしょうか。私にはチンプン漢文の「貞観政要定本」も、とりあえず身近に置いとくことにします。それでもって、ドナルド・キーン著「明治天皇」を読んでみたいなあ(まだ読み始めていないのでした)。
ネットで注文したのですが、ひらくと、まったくの漢文。
チンプンカンプン。チンプン漢文(笑)。
漢字を目でおって50ページほど見たのでした。
分かるのは「発刊の辞」でした。
そこに
「・・後世の明王はこの書を愛重せぬものはない。我が明治天皇はこれを座右に置かれ、大正天皇の侍読であった三島中洲先生は、常に此の書を御進講申上げたといふ。」とありました。
そういえば、山本七平ライブラリー③「帝王学」(文芸春秋)を、ちょっとパラパラと開いてみたら、ドナルド・キーンの名前が出てくるのでした。それは『宋名臣言行録』を取り上げた個所でした。
「この書が明治天皇の愛読書であったことを知った時である。
ドナルド・キーン氏が『ヴィクトリア女王伝』があるのに『明治天皇伝』がないのは不思議だといわれ、ライフワークの『日本文学史』が終ったら次に『明治天皇伝』に手をつけたいといわれているが、確かにごく普通の偏見のない目で見れば、ヴィクトリア女王より明治天皇の方が知的関心をひく存在であろう。このことはごく簡単に次のことを想像してみればよい。維新の動乱を生き抜いて来た功臣という一癖も二癖もある年長の猛者に取り巻かれた、16歳で即位した少年を――。彼は維新政府の中で最弱年、その幼時はキーン氏の言葉を借りれば、女たちの中で育てられてきたはずである。これは16歳で相続して社長となり、年長のモーレツ重役に取り巻かれているより大変な状態、普通なら体よく棚上げされ、雲上の飾りものにされる状態であろう。」(p154)
うん。
明治天皇は「貞観政要」を座右に置かれ、「宋名臣言行録」を愛読書とされておられた。ということでしょうか。私にはチンプン漢文の「貞観政要定本」も、とりあえず身近に置いとくことにします。それでもって、ドナルド・キーン著「明治天皇」を読んでみたいなあ(まだ読み始めていないのでした)。