和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

「読書人の点燈」

2012-10-12 | 本棚並べ
長谷川慶太郎著「中国大分裂」(実業之日本社)を読んでよかったなあ。
と思っていたのでした。ということで、本棚にある谷沢永一著「読書人の点燈」(潮出版社)をひらいて確認。
この本に「新聞書評に頼らないで、10冊」という4頁ほどの文が載っているのでした。そのはじまりは「選択の基準は簡単です。私がかねてより心から尊敬し、その人の述作は全部かならず目を通そうと決めている方々の著書・・・その多くは、これから読むべしと、背後の書棚にずらりと並べてあります。・・」(p152)

その人名のみを列挙。日下公人・深田祐介・唐津一・長谷川慶太郎・中嶋嶺雄・石井威望・飛岡健・小室直樹・司馬遼太郎・渡部昇一。

ちなみに、この「読書人の点燈」には「震災で得た『五つの教訓』」という4頁の文もはいっておりました。ついでにそこも引用しておきます。

「・・我が家ではテレビが茶の間の棚から下へ落ちて応接間へ走り、また、作りつけでない置いてあるだけの洋服箪笥がすべて倒れた。恥ずかしくも不用意な心がけ不足であった。食器類などはことごとく下に叩きつけられて破砕し、破片が散乱して足の踏み場もない。次第に夜があけて光が刺してくるにおよび、ようやく一応の片づけは済んだものの、そのなかには飾りに類する不用品や、日常ほとんど使ったことのない余剰の器物が、いかにごたごたと蓄えられていたか、今更のごとくに痛感した。・・・」(p101)
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