和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

自己の最新作を。

2013-06-13 | 本棚並べ
気になる竹山道雄の著作集ですが、
読まないと分かっているので、
古本注文はしないことにする。

さてっと、いちおう持っている文庫を確認。
講談社学術文庫が2冊ありました。

「主役としての近代」
「昭和の精神史」

あと、
この学術文庫から2冊でているようなので、
注文することに、

「尼僧の手紙」
「歴史的意識について」

その2冊が届きました。

「尼僧の手紙」は
古書風流夢苑(大阪府寝屋川市香里新町)
200円+送料210円=410円

「歴史的意識について」は
古書店ぶくせん(長崎市文教町)
1200円+送料210円=1410円

うん。これで学術文庫4冊が揃いました。

ちなみに、「主役としての近代」の
文庫「編者まえがき」は平川祐弘氏。
そこに、こうあったのでした。


「・・著作集に収めきれない秀れた文章が非常に多かった。
その時、講談社学術文庫の池永陽一氏から文庫刊行の案が出され、右の八巻著作集を補う形で本文庫から新たに数巻が刊行されることになった。竹山氏は、多くの著者と同様、自己の最新作を重視した。それで『歴史的意識について』には昭和50年代後半に発表した『昭和史と東京裁判』『人間性の普遍的基準』などが竹山氏自身の手で集められている。その後相談にあずかった私は氏の二十代、三十代の作品も重視した。それで近刊予定の『尼僧の手紙』には大正末年の『寄寓』から昭和10年代の『北京日記』、また昭和30年代に執筆されたがいまなお意味を持つ『台湾から見た中共』『ラスコー洞窟の壁画』など、主として紀行文が収められる予定になっている。
それから二巻に対し本巻(「主役としての近代」)には、竹山道雄の代表作と目されながら八巻本著作集に洩れたエッセイ、単行本未収録の随筆が、昭和12年から59年までほぼ年代順に掲げられている。・・・」

この「編者まえがき」には、
こうもあるのでした。

「竹山氏は時代を超える学識と見識を持ち、その反時代的考察を人々に伝える表現力と勇気とを兼ね備えた戦後論壇の一方の雄であった。・・・昭和40年、氏は『朝日新聞』紙上で『危険な思想家』の一人として攻撃され、三年後ふたたび『声』欄の標的とされたが、氏がいかに広く読み、論争に巧みであったかは80歳の年に発表した『外国人の日本文化批判』に対する反駁からもうかがわれよう。氏は最後まで風格ある評論家として現役であった。・・・」


うん。講談社学術文庫の竹山道雄は4冊。
これから読める楽しみ。



コメント
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