和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

ナメクジ。

2013-06-22 | 短文紹介
古新聞を貰ってくる。

読売新聞6月9日「本よみうり堂」の「空想書店」。
その6月の店主は、マイク・モラスキーさん。
そこにこんな箇所。


「・・・私は大学教授、しかも従来は
日本文学の専門家だったので、
当然ながら本をたくさん読んできたと思われている。
ところが、英語であろうと日本語であろうと、
私は昔から愕然とするほど読むスピードが遅い。
ちょっと分厚い本を読了することは、
ナメクジが100㍍競争をフィニッシュラインまで
たどり着くのと同じくらい、難儀である。・・・」


うん。梅雨時、ナメクジを見かけたら、
この言葉を思いだしそうだなあ。
ひょっとして、ナメクジに同類を感じるかもしれない(笑)。


同じ新聞の次のページでは、
高橋英夫著「文人荷風抄」(岩波書店)を
松山巌さんが書評しております。

「・・三章に分かれる。まずは『文人の曝書(ばくしょ)』。曝書とは本の虫干し。かつて蔵書家は夏に蔵書を黴や虫害から防ぐため風に晒し、また傷んだ本を繕った。著者が『日乗』から曝書の記載を拾うと荷風は戦時下であれ、力仕事の曝書をまめに行っていた。・・・」


うん。ナメクジの、つぎの季節は曝書かな。


ちなみに、「ポケットの一冊」は
岡崎武志著「昭和三十年代の匂い」(ちくま文庫)。
その紹介文のなかに、気になる箇所。

「・・谷川俊太郎が『鉄腕アトム』の主題歌を作詞。
『鉄人28号』は三木鶏郎、
『あしたのジョー』は寺山修司が作詞した・・
など薀蓄も満載、発見も多い。そういえば
『スーパージェッター』の脚本家は
筒井康隆ら若き日のSF作家だった。・・・」


うん。谷川俊太郎しか知らなかった。
スーパージェッターといえば、
腕時計型の携帯電話で話していたんだよね。
コメント (2)
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