和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

こいつぁ箱だよ。

2014-09-19 | 本棚並べ
スーパーのレジ。
レジを済ませて、次に、荷物を袋に
入れる台がある窓際へ。その台の下に、
お菓子などの空き段ボールが置いてあります。
小ぶりの段ボール箱にお酒類や、牛乳パック
とかをつめて持ち帰る。車だと段ボール箱に
入れるのは安定感バツグン(笑)。

さてっと、そのようにしてたまった
段ボール箱を真っ二つにカッターで切り、
簡単な本棚代わりにしております。
これなら机の上に置いても、下に置いても
持ち運びも簡単、惜し気がありません。
フタをしないで、中が見えるのがミソ。
う~ん。蛸壺みたいなものでしょうか。
カラの段ボール箱に、いつのまにやら、
蛸ならぬ、本がつまっている。

さてっと、今日の蛸壺(笑)は、
どんな本がはいっているかというと

三浦勝也著「近代日本語と文語文」(勉誠出版)
橘南谿著「東西遊記」1・2(東洋文庫)
明治文学全集92「明治人物論集」(筑摩書房)
古田島洋介著「日本近代史を学ぶための文語文」(吉川弘文館)
古田島洋介著「漢文訓読入門」(明治書院)
古田島洋介著「これならわかる返り点」(新典社新書)
多久弘一・瀬戸口武夫「新版漢文解釈辞典」(国書刊行会)
杉並区立天沼中学校編「ことだま百選」(講談社)
「星の王子さま」(岩波少年文庫)

最後の2冊が、どうして入ってるかって?

たとえば、漢文の簡潔さと、その意訳の
めんどうさとを思っていたら、
星の王子さまの最初の方の箇所が
思い浮かんだんです。

その箇所とは

『ね・・・ヒツジの絵をかいて・・・』
ふしぎなことも、あんまりふしぎすぎると、
とてもいやとはいえないものです。・・・

そこで、ぼくは、ヒツジの絵をかきました。
ぼっちゃんは・・・
『だめ! このヒツジったら、病気で、
いまにも死にそうじゃないか。
かきなおしておくれよ』
ぼくは、かきなおしました。・・・
そこで、ぼくは、またかきなおしました。
でも、それは、まえのとおなじように、
やっぱり、ぼっちゃんの気にいりません。
・ ・・ぼくは、もうがまんしきれなく
なってきました。それに、モーターの
とりはずしをいそいでいたので、
大ざっぱにこんな絵をかきました。
そして、それをなげだすように、
ぼっちゃんに見せました。
『こいつぁ箱だよ。あんたのほしい
ヒツジ、その中にいるよ』
ぶっきらぼうにそういいましたが、
見ると、ぼっちゃんの顔が、
ぱっと明るくなったので、
ぼくは、ひどくめんくらいました。
『うん、こんなのが、ぼく、ほしくて
たまらなかったんだ。このヒツジ、
たくさん草をたべる?』


そうそう、
杉並区率天沼中学校編の
「ことだま百選」には、
「星の王子さま」のセリフが
選ばれていました。
うん。この引用とは違って
もっと気がきいて短いセリフ(笑)。
コメント (2)
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