和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

随筆の場合。

2014-09-23 | 短文紹介
ふるほん上海ラヂオ(京都市北区衣笠北荒見町)
から、注文してあった古本が届く。

群像日本の作家「丸谷才一」(小学館)
200円+送料80円=280円
ありがたい。

そこに、向井敏さんの文が載っております。
丸谷才一著「好きな背広」(文春文庫)の解説
と最後にありました。そこからの再録。
その文をパラパラめくっていると、
こんな箇所があります。

「・・・随筆の場合には
そういった意味での制約や禁忌は何一つない。
だから思うさま遊びに打ちこめるというわけだが、
しかし逆に、もし遊ぶことをやめれば、あるいは
遊び方がだらしなければ、見物人はたちまち去って
しまうだろう。つまり、随筆というのは、
遊びの芸のかぎりをつくしてみせるからこそ、
本来無用であるにもかかわらず、見物人が
押しかけてくるという性質の文章なのである。
・・・・」(p140)

うん。この定義が成り立つ(笑)。
コメント
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