和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

子規選集巻末解説。

2014-09-30 | 前書・後書。
とりあえず、
子規選集全15巻の巻末解説を読む(笑)。
長谷川櫂氏の解説が印象に残る。
ということで、
子規選集1巻目「子規の三大随筆」。
その巻末解説長谷川櫂氏の
書き出しと締め括りとを引用。

はじまりは

「子規は、はっきりものをいう人である。
文章であれ俳句、短歌であれ子規の書いたもの
を読むとき、爽快な驚きを感じるのは子規の
書く言葉の率直さ、そこに表われる子規という
人の生き方の率直さである。・・・」

おわりはというと

「病牀六尺、これがわが世界である。 
『病牀六尺』の書き出しの一文である。
何と晴れやかな宣言だろうか。これを
記したとき、子規の心には、わが身を
蹂躙する病さえも楽しもうとする気概が
あった。近代の俳句も短歌も文章も、
子規の苦痛と歓喜にまみれたこの聖なる
六尺の病床で生まれ、ここから巣立っていった。」(p467)


さあ、解説のつぎは、本文。
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