和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

朗読と詩。

2022-08-13 | 本棚並べ
『教科書でおぼえた名詩』という本があって、
発行所は文春ネスコとなっておりました。
1997年第一刷で、私が持ってるのは第11刷(2001年)。

このカバー表紙の写真が印象に残ります。
昔の臨海学校の様子を切り取ったような一枚。

海岸の浅瀬で、大きな黒い浮袋に9人の子供たちと
一人の大人が写っています。陸の方からカメラをむけているようで、
短くした坊主頭の子どもらはカメラ目線で笑っています。
背景では、子供たちが水のかけっこをしたり、沖には船。
 ( カバー写真・田沼武能:江ノ島海岸で遊ぶ子ら1950年 )

それはそうと、この本は
「昭和20年から平成8年までに日本の学校でつかわれた
 中学・高校の国語の教科書・1500冊あまりから、
 だれでも一度は耳にしたことのあるなつかしの
 詩歌をよりすぐった愛唱詩歌集です。・・」

詩・俳句・短歌・漢詩・翻訳詩と並んで、237ページ。
詩のはじまりは、高村光太郎・宮沢賢治・島崎藤村とはじまり
現代詩の最後が、茨木のり子でした。

最初をめくると、こんな言葉ではじまっていました。

「すぐれた人の書いた文章は、それを黙読翫(がん)味するばかりでなく、
 ときには心ゆくばかり声をあげて読んでみたい。

 われわれはあまりに黙読になれすぎた。
 文章を音読することは、愛なくてはかなわぬことだ。

                    島崎藤村      」

ちなみに、島崎藤村の詩は4篇掲載されている。
「小諸なる古城のほとり」「椰子の実」「初恋」「潮音」。

島崎氏のこの詩は、残念私は音読する気になれませんでした

ちなみに、茨木のり子の掲載された詩は2篇。
「わたしが一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」。

コメント (3)
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