新潟日報事業社から出ていた
稲川明雄著「山本五十六のことば」(2011年初版発行)を古本で取寄せる。
短い言葉を右ページに、左ページにその解説を付した簡潔な一冊。
はい。さっそく探したのは『 やって見せ 』の格言でした。
やって見せ 説(と)いて聞かせて やらせてみ
讃(ほ)めてやらねば 人は動かぬ。
どうやら、この言葉自体は、直接の山本五十六ではないようです。
この後に、「 橋本禅巖講話『正法眼蔵四摂法之巻摸壁』 」とある(p70)。
左の解説のはじまりは
「 長岡市の悠久山にある曹洞宗堅正寺の住職橋本禅巖和尚は講話の中で、
仏教における『 愛語 』について語っている。
その講話集のひとつ『正法眼蔵四摂法之巻摸壁』で
人を讃めることは愛語だと説明している。・・・・ 」
この解説の最後に、こうありました。
「 そして、山本五十六の言葉を紹介している。
『 仕事を教えるのでも、讃めてやると云うことが、
秘訣のようであります、讃めると云うことは
馬鹿な奴をおだてると云うことではなく、
共に喜ぶことなのであります 』 」(p71)
うん。どうやら福沢諭吉の「心訓」のように、
山本五十六の、この格言も、直接語られたものではないようでした。
それでも、ありがたいことには、
『正法眼蔵』へ繋がっていると確認ができました。
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