山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲斐駒ケ岳に沈む夕陽と金星 北杜市明野  平成30年3月6日

2018年03月06日 | 番外編
 冬至を境に太陽が折り返し、そろそろ北杜市明野の界隈でダイヤモンド甲斐駒ケ岳の撮影が可能となってきた。明野からの甲斐駒ケ岳が角度的に良いのは山頂の双耳峰が見えるということで、太陽の位置と距離をうまく調整すればおそらく3分割のダイヤモンド甲斐駒ケ岳の撮影が可能なはずである。昨年も挑戦しているが立ち位置が悪く失敗に終わっている。久しぶりに割れる甲斐駒ケ岳ダイヤの撮影に行くが出発時間が4時を過ぎており間に合うかどうかギリギリの時間である。中央高速を使って須玉まで移動して現地に到着し、GPS片手に場所を探すが座標点ぴったりの良い場所が見つからず右寄りのポジションで構える。1台のカメラのセットが終わって2台目に取りかかると、もう太陽が甲斐駒ケ岳に沈み始めている。ピント合わせをする暇も無くシャッターを切り始める。


    1台目、200㎜望遠のセットを終えた頃には太陽はもう甲斐駒ケ岳のすぐそばまで迫っていた。


    山頂に夕陽が沈んで行く。


    なんとなく3つ割れ。しかし、もう少し左のポジションだった。電線と建物が邪魔で場所を確保できなかった。


    一応3つ割れのように見える。


    いちばん左の光芒が消えて2つ割れ。


    最後の輝き。


    こちらは570㎜望遠。構図が悪かったが逆光で良く見えなかったため。なんとなく3分割。


    2分割。完全にポジションが右寄りだったが、今回の明野の浅尾という場所の界隈ならば3分割ダイヤが撮れそうだ。

 時間的に好位置を探すこともカメラのセッティングも十分では無かったが、かなり核心に迫ったように思う。今回訪れた場所の界隈は甲斐駒ケ岳の眺望がとても良い場所なので、空気が澄んでくれれば3分割ダイヤモンド甲斐駒ケ岳の撮影は十分に可能と思われる。

 場所を変えて今度は甲斐駒ケ岳に沈む金星を撮影に行く。水星も接近しているはずだが、まだ高度が低くて夕焼けの空の中で輝いているはずだ。先日の月光ティアラ撮影のために作成した前面装着型改造フィルターがおそらく金星の輝きにも応用できるはずで、8方向の光芒が出てくれるはずだ。


    夕暮れの甲斐駒ケ岳と南アルプス。


    夕焼けの空の中に星が輝き出す。左下が金星、右上が水星である。


    夕焼けの空の中でも明るく輝く金星。改造フィルターの効果で8方向の光芒が出る。570㎜望遠でも効果が出ることが確認出来た。


    ダイヤモンド金星甲斐駒ケ岳には若干位置がずれた。


    大失敗だったのがBorg36EDに装着した改造フィルター。6角形の光芒が出るはずだったが奇妙な輝きになったうえにピントが合わない。


    完全に失敗作。フィルター径が小さくて細工が難しいこともある。

 片方がうまく行けば片方がダメだったが、まだまだ試作段階の改造フィルターなので、更なる工夫を施してみたいと思っている。レンズの明るさをあまり落とさずに出来るだけ速いシャッタースピードで撮影を行うにはこの改造フィルターが大いに役立つはずである。
コメント (2)
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