山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

精進湖の夕暮れと国際宇宙ステーションISS  平成30年3月26日

2018年03月27日 | 星空
 前日ほどでは無いにしろ、この日も朝から富士山が姿を現していた。若干霞が出ているもののこの季節にこれだけ見えていれば上等である。ステラナビゲーターで本日の国際宇宙ステーションの軌道を見てみると、日没の頃に精進湖あたりで富士山の上を通過して行くことがわかる。しかし条件が悪く、かなり高い位置であること、それと日没後15分後ころの時間帯なので星はまだほとんど輝いていない時間帯である。写ってくれるのかどうかは全く分からないが、見えない可能性のほうが高いだろう。しかし、実際には撮ってみないとわからない。良いことといえば、月のすぐ下を通過して行くので軌道を追いかけるのは簡単であることだ。おそらくはダメであろうが、出かけてみることにする。


    精進湖から見上げる月。予想していたよりも月の位置が高く、10㎜広角レンズでやっと入るくらいの高さだ。


    別のレンズで縦位置にすれば、12㎜くらいで十分に入る。この2台は固定して連続撮影するように設定する。


    もう1台のフリーのカメラ。


    富士山は霞んでしまったが少しだけ夕焼けに染まった。

 何人かカメラマンが来ていたが夕映えの富士山が終わった頃に皆撤退していった。あまり面白い富士山にはならなかった。残ったのは私一人だけ、さて、お楽しみはこれからだ。しかし、写らないだろうと思っているのであまり気合が入っておらず、昨日の山中湖ISSが想定外に良すぎた感がある。さて、そろそろ飛んでくる頃なので連写を始める。


    500コマくらい撮影したカットを見直してみると、画像の右上に小さな光が居る。


    月のすぐ下に小さな光。


    こちらも月のすぐ下に小さな光。


    ズームで追いかけた月のすぐ下を白い光が横切って行く。

 ズームをかけたカメラのモニターでISSの姿を捉えることが出来たので、実際に肉眼で見てみると、今度こそ飛行機とは違ってチカリと輝く物体がゆっくりと月の下を通り過ぎて行くのが目視出来た。まだ星がほとんど輝いていない時間だが、ISSはこの時間に肉眼で見ることが出来るとわかり、少しばかり感動した。


    1秒で連写した画像約100コマを比較明合成して作成したISSの軌道。


    同上。

 やってみないとわからないもので、日没15分後でもISSを撮影することが出来てさらには肉眼でも見ることが出来るということがわかり、本日は大収穫だった。しかし、出来上がった画像はISSの位置が高すぎていまいちである。   
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夕暮れの山中湖と国際宇宙ステーションISS  平成30年3月25日

2018年03月27日 | 星空
 1日中青空が広がったこの日は夕方になっても雲が出て来ない。この時期にしては珍しく夕暮れのスッキリした富士山が見えている。北杜市明野でゲンジスミレを観察した後に急いで山中湖に移動する。しかし、御坂トンネルから富士吉田の市街地にかけて若干の渋滞に巻き込まれてしまい、予定していた鉄砲木の頭には間に合いそうもない。パノラマ台という手段もあったのだが、その場所は車のライトが邪魔になるのでタイムラプス撮影にはあまり向いていない。ならば山中湖の湖畔へということで、きららの駐車場に車を止めて湖畔に行き、3台のカメラをセットする。


    夕暮れの山中湖


    右裾の夕焼けの中に輝く明るい星は金星。

 2台のカメラはインターバル撮影を行いもう1台はフリーで適当に撮影する。午後7時を過ぎた頃、お目当てのものがそろそろ現れるはずだが・・・肉眼では確認できない。


    富士山の左中腹から白い光が現われた。


    富士山の上を通り過ぎて行く。


    この光が今回狙っていた国際宇宙ステーションISS。


    ISSの光跡。空から降り注ぐ緑色の光は月明かりのフレア。Tokinaレンズの欠点である。


    月と冬の大三角形。どうせならこの構図でISSを狙ったほうが良かっただろうが、写るかどうかがまず心配で構図まで気が回らなかった。


    夕暮れの山中湖とISS。比較明合成。


    同上。

 日没後1時間は星も輝きISSも輝いてくれる良い時間帯のようだ。写真を見る限りでは2等級以上の光度がありそうなので、おそらく肉眼でも確認できたはずである。撮影に手いっぱいで空を見ている余裕が無かった。写ることはわかってきたので、これからはもう少し構図を考えながら撮ってみたいと思う。
コメント (2)
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