山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

高層池の周辺を散策  令和4年6月8日

2022年06月12日 | 山に咲く花
 5月にも訪問しており、その際に池のほとりでカラコギカエデと思わしき葉を見ている。まだ葉が若くて十分に展開していなかったが、そろそろ葉を広げている頃だろう。期待して見に行ってみると、その木はズミだった。切れ込みのあるズミの葉をカラコギカエデの葉と見間違えたようである。いきなりガッカリしてテンションは下がってしまったが、折角なので池の周辺を散策してみると、以外にも新しい発見がたくさんあった。


    毎年何度も訪問している高層池


    池のほとりに白い花が咲いている。


    ガクアジサイのようだが葉の感じが違う。


    周辺の装飾花は5裂している。注目すべきは葉が中間あたりまで3裂していてさらに鋸歯があることである。これはカンボク(スイカズラ科ガマズミ属)の花。

 咲いているのは以前にも見ているがさほど気にも留めていなかった白い花であるが、調べてみるとカンボクというやや珍しい花のようである。本州では中部地方の内陸部以北から日本海側に分布しており、関東地方以西の太平洋側には分布していない。こんな花があったことにちょっと驚かされた。


    カサスゲの穂が出ている。あまり穂を出さない草だが、この場所はたくさん出ている。


    カサスゲの花序。頂部が雄小穂、下が雌小穂である。雄小穂は痛み易く、千切れていることが多い。


    雌小穂を観察してみる。鱗片は小さくてほとんど見えない。成熟した果胞は波打って横縞模様が入る特徴がある。


    ハクウンボクの花が満開になっている。


    垂れ下がって咲く純白のハクウンボクの花。美しい。


    黄緑色の花が付いている。


    リョウブの花。まだ花は開いていないようである。


    バラの花が咲いている。


    たぶんノイバラであろう。


    ヤシャブシの仲間。葉の幅はやや広い。


    実


    幹には横縞が入り樹皮は剥がれない。これはオオバヤシャブシであろう。


    別の池に行ってみる。水量は少ない。


    ヌマハリイ


    たぶんホタルイ


    カサスゲの大群生


    モリアオガエルの卵


    さらにもうひとつの池に行ってみる。この沼底には藻がたくさん生えている。


    PLフィルターで湖面の反射を除きながら撮影してみる。葉の細い藻がたくさん生えている。


    トリーミング画像。これはイトモかツツイトモではないかと思う。昨年別の池で花の咲くのを見たくて何度か通ったが、とうとう花は見られなかった。


    蔓性の植物のことはほとんど知らない。このあたりに珍しいものが生えていたという話を聞いたことがある。


    ひょっとしてこの葉はコカモメヅルの葉ではないだろうか? 花期は7月中旬か下旬ごろだろう。再訪して確認してみたいと思う。

 カラコギカエデは見間違えで他に無いかどうか探したが見当たらなかった。その代わりにカンボクやハクウンボクの花など、別のものに出会うことが出来た。イトモやコカモメヅルと思わしき植物など新しい発見もあり、今年もこの池に何度も通うことになりそうである。
コメント (3)
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