瑞牆山のカモメランが数年前から咲かなくなってしまっているが、昨年は葉も見つからなくなってしまったらしい。本当に無くなってしまったのかどうか、花仲間とともに探しに出かけてみる。
渓谷沿いに咲くクリンソウはずいぶん数が減ってしまった。鹿の食害もあるだろうが、気候の変化で渓谷の湿地が狭くなったのが原因と思われる。
しっかりと咲いている場所もある。
ヤマキケマン。岩の上を好んで生育しており、結構見かける。
ジガバチソウはこの山では初めて見た。
ユモトマムシグサが少しだけ生えていた。
咲き終えたミヤマザクラ。花柄に小さな葉が付いている。
オガラバナ(カエデ科カエデ属)であろう。初めて見る木と花。
コミネカエデの花。
さて、1ヶ所目のカモメラン生育地に到着し、探してみる。かつてはサンリンソウやヒメイチゲがたくさん生えていた湿地のような場所だったが今は苔が生えるだけのすっかりと荒れた場所になってしまっている。
カモメランと思わしき葉を発見。
数は少ないが残ってはいるようである。だが元気が無く咲きそうもない。
さらに2ヶ所目の生育地を探してみる。
こちらにも葉は残っている。
花はひとつも見つからない。
イチヨウランが咲いていた。
別の場所に咲いていたイチヨウラン
キソチドリもそこそこに生えている。
富士見平小屋の周辺にはヤエガワカンバが結構生えていた。
カモメランの葉は一応確認出来たが、森の様子が以前とは全く変わってしまっており、かつては茂っていた下草が鹿の食害によるものか、全く無くなってしまっている。カモメランは水の流れる湿地の周辺に生えているので湿度が無くなってしまったから減ってしまったのではなく、下草が生えなくなった環境の変化でラン菌の活性が落ちてしまったのが原因ではないかと予想している。柵で囲ってやれば、ひょっとしたら回復して来る可能性もあるのかも知れないが、国立公園の中という縛りがあって簡単に手を出せるような場所では無い。
場所を移動してハシドイの生えている森を訪れてみる。
ハシドイの木。看板が付いていてすぐに発見できたのは良かった。
しかし、背の高い木で下から見上げても花が見えない。双眼鏡で見てみるとまだ蕾のようである。
ちょっと変わった木が生えていた。先端部が3分裂するこの木はオヒョウの木。
大きなオヒョウの木。
森の中にはヒトツバテンナンショウが生えていた。
大きな収穫だったのがこの草、サワルリソウ。もうすぐ花が開きそうである。
シダも見て回ってきた。真っ直ぐに立ち上がっているのはヒメシダであろう。
一方株立ちして斜めに生えているのはメニッコウシダと思われる。
小型のシダの大群落
大き目の丸いソーラスが着き始めている。これはヤマヒメワラビであろう。
出発の時は小雨が降っていてカッパを着て傘を差しての探索となったが、お昼頃に雨は上がってくれた。十分な探索とは言えないであろうが、ひとまずはカモメランが残っていることは分かった。このまま放置すれば、いずれは消滅してしまう運命なのではないかと思う。
渓谷沿いに咲くクリンソウはずいぶん数が減ってしまった。鹿の食害もあるだろうが、気候の変化で渓谷の湿地が狭くなったのが原因と思われる。
しっかりと咲いている場所もある。
ヤマキケマン。岩の上を好んで生育しており、結構見かける。
ジガバチソウはこの山では初めて見た。
ユモトマムシグサが少しだけ生えていた。
咲き終えたミヤマザクラ。花柄に小さな葉が付いている。
オガラバナ(カエデ科カエデ属)であろう。初めて見る木と花。
コミネカエデの花。
さて、1ヶ所目のカモメラン生育地に到着し、探してみる。かつてはサンリンソウやヒメイチゲがたくさん生えていた湿地のような場所だったが今は苔が生えるだけのすっかりと荒れた場所になってしまっている。
カモメランと思わしき葉を発見。
数は少ないが残ってはいるようである。だが元気が無く咲きそうもない。
さらに2ヶ所目の生育地を探してみる。
こちらにも葉は残っている。
花はひとつも見つからない。
イチヨウランが咲いていた。
別の場所に咲いていたイチヨウラン
キソチドリもそこそこに生えている。
富士見平小屋の周辺にはヤエガワカンバが結構生えていた。
カモメランの葉は一応確認出来たが、森の様子が以前とは全く変わってしまっており、かつては茂っていた下草が鹿の食害によるものか、全く無くなってしまっている。カモメランは水の流れる湿地の周辺に生えているので湿度が無くなってしまったから減ってしまったのではなく、下草が生えなくなった環境の変化でラン菌の活性が落ちてしまったのが原因ではないかと予想している。柵で囲ってやれば、ひょっとしたら回復して来る可能性もあるのかも知れないが、国立公園の中という縛りがあって簡単に手を出せるような場所では無い。
場所を移動してハシドイの生えている森を訪れてみる。
ハシドイの木。看板が付いていてすぐに発見できたのは良かった。
しかし、背の高い木で下から見上げても花が見えない。双眼鏡で見てみるとまだ蕾のようである。
ちょっと変わった木が生えていた。先端部が3分裂するこの木はオヒョウの木。
大きなオヒョウの木。
森の中にはヒトツバテンナンショウが生えていた。
大きな収穫だったのがこの草、サワルリソウ。もうすぐ花が開きそうである。
シダも見て回ってきた。真っ直ぐに立ち上がっているのはヒメシダであろう。
一方株立ちして斜めに生えているのはメニッコウシダと思われる。
小型のシダの大群落
大き目の丸いソーラスが着き始めている。これはヤマヒメワラビであろう。
出発の時は小雨が降っていてカッパを着て傘を差しての探索となったが、お昼頃に雨は上がってくれた。十分な探索とは言えないであろうが、ひとまずはカモメランが残っていることは分かった。このまま放置すれば、いずれは消滅してしまう運命なのではないかと思う。