山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コハクウンボクは遅かった 西沢渓谷  令和4年6月20日

2022年06月23日 | 渓谷
 コハクウンボクという花が乙女高原にあるらしく、探しに行ったが発見出来なかった。今回は確実に生育している西沢渓谷を訪れてみる。まだ見たことが無い木なのでどこにあるのか、どのくらいあるのか、どのくらい大きいのかも何も分からないが、渓谷道の中に「コハクウンボク」という看板がぶら下がっていたのは記憶している。その辺りに行けば、確実に見られるはずである。


    色とりどりの花が咲いたウツギの仲間。これはニシキウツギであろう。


    花は痛み始めており、散ってしまっているものが多い。


    花には毛が生えておらず、萼や花柄の毛も薄い。ヤブウツギとはだいぶ違う。


    崖の上に別のウツギの仲間が咲いている。まだ咲き始めである。


    白くて丸い感じの花


    トリーミング画像。花弁が4枚で、これはバイカウツギであろう。


    岩壁にヤグルマソウが咲いている。


    これが探しているコハクウンボクのはずだ。


    先端部を中心に葉に大きな切れ込みがある。


    たくさん生えている。しかし、花付きが悪い木なのか、花がなかなか見つからない。


    やっと花の付いている木を見つけたと思ったのだが・・・もう花は散ってしまっていた。


    橋を渡って渓谷の奥に入ってみる。


    これもコハクウンボクの木だが花が付いていない。


    渓谷の奥にもコハクウンボクが生えているが、やはり花は終わってしまっていた。


    少しだけ花弁が残っているものがあったが、良い状態のものは見当たらない。


    竜神の滝

 期待していたコハクウンボクは西沢渓谷にはたくさん生えていることが分かった。今年の花付きが悪いのかどうかは分からないが、花を咲かせている木は少なかった。1~2週間ほど訪問時期が遅く、良い状態の花が見られなかったので、来年に期待したいと思う。

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毎年恒例の三ツ峠清掃登山と高山植物勉強会に参加  令和4年6月18日

2022年06月23日 | 山に咲く花
 この時期の恒例となっている三ツ峠清掃登山が今年も開催され、30数名の参加者とともに三ツ峠を訪れた。土・日曜日の出勤が不安定なので参加できないだろうと思っていたのだが、この日は仕事が入っていなかった。チームを5班に分けて植物を見ながら登って行くが、当然の如く私の率いるチームがダントツで最後尾となる。いつもならば作業の様子なども写真に撮るのだが、今年は目ぼしい植物の写真をカメラ手持ちで撮ってきただけで持って行った三脚の出番はほとんど無かった。ブレた写真やピンボケの写真多発で、私は写真を撮るのがへたくそなのだと思う。


    途中の渓谷脇に生えているツルシロカネソウ


    ヒメムヨウラン。風でブレている。


    こちらは普通に見かけるテンナンショウ属、ホソバテンナンショウと思われる。ミミガタテンナンショウはもう終わっていた。


    三ツ峠では初めて見るこのテンナンショウ属の花。


    葉よりも下に仏炎苞があり、ヤマナシテンナンショウと思われる。


    ムラサキツリガネツツジの花。大部分が落花していた。シロバナフウリンツツジは撮り忘れた。


    ニッコウヒョウタンボクの花。この個体はうっすらとピンク色が混じっていてとても美しかった。


    ハート形の葉、これはシナノキではないかと思う。


    保護柵の中は凄い。びっくりするほど大きくて元気なユキザサの群落。


    もちろんこの花も元気に咲いている。


    少し痛み気味である。


    富士山が見えていたがやがて天候が悪くなり小雨が降り出す。

 二手に分かれて1時間ほど保護柵内の草刈り作業を行う。昨年除去したテンニンソウは思ったほどたくさんは生えて来ておらず、その代わりに笹がはびこるようになっていた。恒例のスライド上映の準備も一応はしてあったが、小雨が降り出してしまい次第に天候が悪化して来る可能性が高く、スライド上映は行わずに下山となった。

 下山した頃には雨脚が少し強くなってきた。傘を差して近傍に生育しているシダを見に行ってみる。


    古い石垣の間から生えているミヤマウラジロ。


    まだ新鮮でソーラスは見えなかった。


    もう1種類、珍しいシダが生えている。小型で地味なシダ、コガネシダ。


    ソーラスはうっすらと見え始めたばかりだった。この場所は範囲が限られていて個体数もあまり多く無い。


    キケマンが咲いている。


    ツルキケマンを期待したが、2回3出複葉ではないのでこれは普通のキケマンであろう。

 今回の登山の私のチームには樹木を含めて植物にかなり詳しい方が同行してくれたおかげで、かなり有意義かつ効率良く植物を見て回ることが出来たと思う。私ももっと勉強しなければならないと改めて思わされた。

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