山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヨコグラノキ発見 身延町  令和4年6月23日

2022年06月27日 | 渓谷
 身延町の山奥深い渓谷沿いにヨコグラノキという珍しい木が生えているらしい。山梨県の自然記念物に指定されているのだが詳細な場所は不明である。以前にも一度探しに出かけているが発見できていない。図鑑を再三見て木の葉や幹の様子を覚えたつもりであるが、あまり特徴的な葉ではなく、どうも実際に見てみないと大きさやイメージが湧いてこない。まだ樹木を見ても分かるの半分くらいしか無い私のレベルでこの木を探すのはきわめて難易度が高い。しかし、自然記念物の看板を見つけることが出来れば、この木を見ることが出来るであろう。そろそろ花が咲いている頃であろうし、なんとかこの木を見て見たくて、林道を車で奥まで入り、渓谷の周辺を探索してみる。


    落石がゴロゴロと転がっている林道を奥まで入り、渓谷の中を探索する。


    薄暗い渓谷の中。まさかこんな場所で人に会うとは思わなかった。釣り人でこの辺りの事情に詳しい方だったが、ヨコグラノキのことは知らなかった。


    白い花がたくさん咲いている。


    これはユクノキ(マメ科フジキ属)ではないかと思われる。


    花が散ってしまっているが、これはオオバアサガラ(エゴノキ科アサガラ属)と思われる。


    この渓谷で最も多く見かける木


    これはエノキと思われる。

 この渓谷には探している看板が無く、それらしき木は生えていない。林道を戻って別の支脈を探してみる。


    小さな紫色の花が咲き始めた低木があった。


    葉腋から花が咲いている。これはムラサキシキブ(クマツヅラ科 ムラサキシキブ属)であろう。紫色の果実は良く見かけるが花はあまり見たことが無い。


    羽根型のやや大きな実を付けた木があった。


    これはミツバウツギの実であろう。


    渓谷沿いの林道を探索していると看板を発見。自然記念物の看板ではないが、ヨコグラノキの看板である。


    渓谷に下りてみる。この木ではない。


    斜めにクロスするように溝が入る木の幹から見て、この木がヨコグラノキで間違い無さそうである。何本かあるはずだが、1本しか見あたらない。


    それもそのはず。数本が倒れてしまったようである。貴重な木なのに残念である。


    思っていたよりも高い木である。


    葉にはあまり特徴があるように見えない。


    枝先に小さな花が咲いているようだが、遠いうえに下から見上げるのでは花の様子がいまひとつ分からない。


    車に戻って望遠レンズを取り出し、対岸から撮影してみる。


    黄色い小さな花が咲いている。


    さらにエクステンダーを装着し、1,140㎜超望遠で撮影。まだ蕾が多いが新鮮な花が咲いている。


    トリーミング。黄色~黄緑色の小さな可愛らしい花が咲いている。

 発見した時刻が5時半ごろで、望遠レンズで花を撮影したのは6時を過ぎてしまった。しかし、その頃にはちょうど風が止んでくれてあまりブレることなく撮らせてくれた。ヨコグラノキとその花を観察するという今年の課題のひとつをクリアすることが出来た。秋には赤い実が成るはずである。訪問できるようであれば再訪してみたい。

コメント (2)
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