山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲府盆地越しの国際宇宙ステーションISS 甲府市白山展望台  令和3年2月9日

2021年02月12日 | 星空
 空が晴れ渡った夕暮れ時、数日間楽しませてもらった国際宇宙ステーションISSが夕空の良い位置を通過してくれるのも本日が最後となる。日没後20分~30分後に甲府盆地を横切るように通過して行くISSは、まだ空が明るいので観察条件はあまり良いとは言えない。しかし、過去3日間の輝きからすれば、十分に撮影出来る・・・はずだった。


    日没過ぎに到着した甲府市白山展望台。風が強いがその分空気が澄んで透明度が良い。


    いつもの如く、2台のカメラを設置してインターバル撮影する。


    もう1台の広角レンズの視野。


    甲府盆地の上を通過するISS。細くて暗い。


    富士山に向かってまっしぐら、だが、あまり良く写っていない。


    比較明合成画像。肉眼では全く見えなかったがカメラでは捉えることが出来た。しかし、細い。


    もう1台の広角レンズのほうは全く見えない。


    トリーミングしてみるとかすかに写っている。


    これを比較明合成してみると・・・全く軌跡が現れてくれない。

 広角レンズのほうはマニュアルモードではなくAVモード(露出優先)で撮影したところ、明るく撮影されてしまったため画像を調整して比較明合成したがうまく行かなかった。もっとも、肉眼で見えなかったISSなので、広角レンズだと軌跡が細くて暗いため、描出は難しかったかも知れない。


    美しい甲府盆地の夜景


    本日はちょっと残念な結果だった。

 また頑張りましょう。

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国際宇宙ステーションISS撮影失敗 和田峠  令和3年2月8日

2021年02月11日 | 星空
 昨日の本栖湖、一昨日の精進湖と、良いISSの観察が出来た。本日狙うのは甲府盆地の町灯り越しのISSである。時間も一昨日の精進湖とほぼ同じで、きっと明るいISSの観察が出来るはずだ。しかし問題なのは空模様、それと撮影場所である。夜景を撮るならば白山の展望台が優れているがその場所だとISSが富士山から少し離れた位置に沈んでしまう。帯那山まで行くには時間が足りない。まずは金子峠に行ってみるがここは右側の視野が悪く甲府盆地の町灯りが良く見えない。和田峠の展望台だと富士山の左側の山が邪魔なのだが夜景は良く見渡せる。時間が迫ってきたこともありここで2台のカメラを構えるが、日没の頃には見えていた富士山はなんとか見えているものの空にはだいぶ雲が広がってしまった。これでISSは現れるのか?


    1台目セット完了。空には雲がかかってしまい、ISSの全行程を捉えるのは困難。


    もう1台は甲府市街地を中心とした画角でセット。

 ISSが飛んで来るのは6時45分から50分ごろと思ってスタンバイしていた。時間を確認するためにスケジュール手帳を見てみると、完全に記憶間違いで6時35分から40分にかけて飛んで来ることが分かった。時計を見ると既に時刻は6時41分である。既に飛んで行ってしまった頃である。インターバルタイマーをセットして連続撮影するが既に時遅し。


    もうISSは飛んで行ってしまった後である。失敗。


    もう1台のカメラ画像を見ると、試し撮りしていた画像の中に1カットだけ奇跡的に写っていた。

 撮れたとしても雲が多くてあまり良い画像にはならなかったであろうが、時間の記憶ミスは大失敗である。だいぶ頭がボケてきたようである。

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本栖湖の富士山と国際宇宙ステーションISS 令和3年2月7日

2021年02月11日 | 星空
 前日の精進湖湖畔から見る国際宇宙ステーションISSは恒星シリウスよりも明るく凄い輝きを放って富士山に舞い降りて来た。時間帯が良かっただけでなく、おそらく地球との距離も近かったのではないだろうか。本日も夕暮れの頃にISSが舞い降りてくるが、前日よりも時間が早く、星が輝き出した頃の日没30分か40分ごろに飛んで来る。南部町の林道を探索して早めに駐車場所に戻り、本栖湖に移動する。夕暮れの富士山を見に来た人たちやカメラマンで駐車場はほぼ満車状態である。なんとか1台空きがあったのでそこに停めて、中之倉峠にある本栖湖展望台に登る。


    日没が迫る。展望台に到着する頃には夕映えの富士山は終わっていそうである。


    途中の切れ間から見る富士山。赤く染まって来た。


    ここで日没まで待つかどうするか、迷ったが展望台まで行くことにする。三脚とカメラを担いで向かう。


    展望台まであと少し。赤く染まった残照富士は終わってしまった。


    本栖湖展望台到着。先客一人と私を追い抜いて行った一人はすぐに撤退して行き、残ったのは私一人だけ。

 独占状態となった中之倉展望台で、持って来た2台のカメラをセットしてISSが現れるのを待つ。この展望台は星空を撮るには左上の松の木の枝が微妙に邪魔で、1台はこの木の枝をカットした画角でセット、もう1台は枝を入れた画角で撮ってみた。


    木の枝をギリギリでカットした構図。富士山左上にシリウスが輝き出し、さらにその左上にISSが現れた。


    おおいぬ座シリウスとISS


    もう1台の木の枝を入れた広角レンズの構図。木の枝の横にISSが飛んでいる。


    比較明合成画像。


    もう1台の比較明合成画像。空がまだ明るいので前日ほどの輝きでは無かったが、肉眼でもはっきりと見えたISS。

 本日もたいへん楽しめた国際宇宙ステーションだった。雲が無く空気が澄んでいたので、星が輝くまで少しばかり展望台で待ってみる。


    夕暮れの富士山に輝くオリオン座と冬の大三角形


    下山して別の場所から数カット撮影して撤退する。綺麗な星空だった。

 本日も美しい夕映えの富士山と国際宇宙ステーション、そして星空を楽しむことが出来た。早朝のダイヤモンド富士から始まり、早起きしたのでだいぶ眠いが、満足して帰路につく。


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カンアオイか、カギガタアオイか? 南部町の林道脇に咲いていた花  令和3年2月7日

2021年02月11日 | 山に咲く花
 うまくすればカンアオイの仲間に出会えるのではないかと思いつつ、林道脇の土手を見ながら南部町の渓谷を探索してみた。思った通りに葉が見つかり、根元の落ち葉を除けてみると花が咲いていた。さて、これはカンアオイなのか、カギガタアオイなのか?このあたりには両方が生えているはずである。


    葉の形は丸みを帯びていて先端は尖っていない。カギガタアオイのほうではないかと思うが?


    花。これで見分けるのは難しいが、花の中にある雌しべを見れば判別出来る・・・はずである。


    露出を明るくして花の中を覗いてみる。


    トリーミング。雌しべの先端部が曲がっているように見えなくもないが・・・


    別の花。いちばん下にある雌しべが直角に曲がっているように見える。やはりカギガタアオイだろう。


    別の場所で見かけた個体。葉は同じく丸みを帯びている。


    花。中はどうだろう?


    ??良く分からない・・・。

 花を割いてみれば分かるのであろうが、カンアオイもカギガタアオイも山梨県では絶滅危惧種である。傷つけるのは可哀そうだし、保護の観点からもまずいであろう。もう少し接写できるレンズを持って行き再検討してみたいと思う。カンアオイの仲間は見分けるのがとても難しいと思う。

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南部町の渓谷を探索 令和3年2月7日

2021年02月11日 | 渓谷
 近傍の渓谷にはオオバノアマクサシダやオオバノハチジョウシダが生育しており、さらにはスギランも見つかった。ではこちらの渓谷はどうなのだろうか?砂防堤の工事が行われていて渓谷沿いを走る林道は平日は入れないが、工事が行われていない日曜日ならば大丈夫のはずである。ゲートの前にある広場まで行くと、ちょうど狩猟に行く猟師さんたちが集合しているところだった。ゲートは鍵はかかっていないので入っても大丈夫だと言われたが、林道沿いの植物やシダも見ておきたいのでゲートから歩くことにする。


    ゲートを開けて猟師さんたちは狩猟に行った。あまり林道から外れないように歩くことにする。


    ヒメカナワラビ。この林道沿いにはそれなりに数があった。


    鱗片は細め。


    珍しくは無いが、マメヅタが着生した岩。


    胞子葉には胞子がいっぱいに付着していた。


    オオイタチシダ。普通にある。


    サジラン。ちらほらと見かける。


    岩壁に付着していたイワオモダカ。


    イワオモダカ


    渓谷にかかる橋


    岩壁にはイワユキノシタがたくさん群生している。


    ポツポツとベニシュスランが生えている。


    ヒカゲノカズラ。この林道沿いでは良く見かける。


    山一面のヒカゲノカズラ。


    枯れ残っていた胞子穂。枝分かれしているのでヒカゲノカズラで間違い無し。


    もうすぐ林道の終点である。新しい砂防ダムが完成しており、工事は終盤のようである。


    向こうに見えるのは篠井山。


    林道終点の手前に脇道があり、入ってみると橋がかかっていた。行ってみる。


    苔の生えた道。ほとんど歩く人は居ないようだ。


    さらに橋。ここで道は二手に分かれており、まず左に入ってみる。


    ここが猟師さんたちに話を聞いていた集落の跡地だろう。


    渓谷はだいぶ細くなってきた。左側を巻いて登れるがここまでで引き返す。


    戻って橋を渡り先に進むと別の滝があった。脇を登ってみる。


    滝の上にはまた滝があった。ここまでで撤退。


    さらに丸太橋を渡って先に進んでみる。


    壊れた小屋があった。このあたりにも集落があったような痕跡がある。


    ぐるりと回って細い沢沿いを下りるとミツマタがたくさん生えていた。そのすぐ下に工事用の道が走っていた。


    これで集落跡地らしき場所をぐるりと巡ってきたことになる。


    渓谷沿いには苔の生えた大きな木が何本もあったので、カヤランやスギランが着生しているのではないかと双眼鏡で覗いたが、見つかったのはサジランくらいだった。

 隣の渓谷にはたくさん生育しているオオバノアマクサシダやオオバノハチジョウシダは、渓谷が1本変わるだけで全く見つからなかった。こちらには無いのかと思ったが、だいぶゲートまで近付いたあたりでやっと幼弱な葉を発見した。


    白い筋が入った幼弱な葉。たぶんオオバノアマクサシダではないかと思う。

 こちらの渓谷にも生育していることが確認されたが、見つかったのはこの幼葉だけで大きな個体は見つからなかった。おそらく最近になって入り込んできたばかりなのだろう。数年するとたくさん生えるようになるのではないかと思う。時期を変えて今度は渓谷の本流をもう少し上のほうまで探索してみたいが、次に行く時はヤマヒルの餌食になっていることだろう。


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久しぶりの剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士 朝霧高原  令和3年2月7日

2021年02月09日 | ダイヤモンド富士
 先週は別のダイヤモンド富士を狙って朝霧高原まで行くはずだったが出発が遅れて途中で行き先を変更し、不発に終わってしまった。今回はだいぶ早起きをしたのだが、いろいろやっているうちにあっという間に時間が過ぎ、もはやギリギリの時間となってしまう。なんとか15分前に撮影予定地に到着、先客が2人居たが場所は確保出来た。たまに撮影すると大抵は失敗に終わる剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士、今日はどうだろうか?空気が澄んで風が無く、富士山山頂は雪煙が舞っていない。絶好のダイヤモンド日和である。


    またまた時間ギリギリになってしまう。急いで1台目をセットして試し撮り。


    2台目はセットして1分もたたないうちにダイヤが始まった。


















 わずかに位置が左に寄ってしまった。今回は富士ヶ嶺の富士宮道路よりも富士山に近付いた位置から狙ったが、やや太陽の大きさが剣ヶ峰よりも大きくてマッチングが悪いようにも見受けられる。撮影場所がもう少し静岡側に寄って剣ヶ峰の幅が広くなってからのほうがティアラを狙うには良さそうに見える。しかしそう簡単には行かないのがこの割れるダイヤモンド富士の撮影の面白いところだろう。今回の場所からだとダイヤになる時間は朝7時55分頃になる。勤務時間に間に合わなくなるので、平日早朝の撮影はもう少し日の出が早くならないと難しい。もうしばらくおあずけである。


    本日の剣ヶ峰から昇るダイヤモンド富士




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精進湖の夕暮れと国際宇宙ステーションISS 令和3年2月6日

2021年02月08日 | 星空
 本日から数日間、南側の夕空で国際宇宙ステーションISSが楽しめる日が続く。スッキリと空が晴れた夕暮れ、富士山麓の森を探索した帰り道に精進湖の湖畔に立ち寄る。日没の富士山を見に来ている人たちやカメラマンがそれなりに湖畔にやって来ている。いちばん左の端に三脚を構えて夕暮れに染まる富士山を眺める。何度訪れても、この場所から見る富士山は美しい。


    夕暮れのダブル富士


    真っ赤には染まらなかったものの、それなりに染まってくれた富士山。


    鴨が戯れていた。

 日没を過ぎて星が輝き出す頃、今度は3台のカメラをセットして星の撮影を始める。そのうちの1台は赤道儀に乗せて星を追尾撮影し、後にパソコンでコンポジットするのだが、うまく行くかどうか?過去に何度か試しているがことごとく失敗している。


    星が輝き出した。いちばん明るいのがおおいぬ座のシリウス。


    オリオン座と冬の大三角形が輝き出す。


    日没後1時間を過ぎた。そろそろ現れるはずだ。

 時計を見ながらISSが現れるのを待つ。右上から富士山に降って来るように姿を現すはずである。ふと空を見上げてみると、-2等級くらいはあろうかという明るい輝きが静かにゆっくりと富士山に向かって移動してきた。点滅しておらず音もしない。間違い無し、ISSだ。今まで何度も見ているが今日のISSは特別明るく見える。


    画角内に姿を現した国際宇宙ステーションISS


    富士山に向かって舞い降りる。


    オリオン座の脇を通過。


    比較明合成したISSの軌跡


    こちらはステライメージを使って恒星基準で比較明合成した画像。レンズ収差で周辺の星が歪んでしまうのが難点。


    別カメラの画像を比較明合成


    そしてこれが赤道儀で追尾した画像を比較明合成したもの。かなり自然に合成出来たと思うが、富士山の輪郭と地上の明かりが流れてしまうのがいまいち。


    富士山に昇るオリオン座と冬の大三角形


    湖面に映るシリウス

 素晴らしい星空とその中を横切って行く国際宇宙ステーションISSを楽しむことが出来た。満足して帰路につく。

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ホザキヤドリギは本当にあるのか? 富士山麓の森  令和3年2月6日

2021年02月08日 | 番外編
 昨年12月下旬、ホザキヤドリギが生育しているという富士山麓の森で見つけたヤドリギの仲間を、何本かの木で撮影して来たのだが、全てがヤドリギだったことが分かった。勉強不足だったことがあるのだが、ヤドリギは常緑性で冬になっても葉が残っているのに対して、ホザキヤドリギは冬になると葉が落ちる落葉樹である。実の付き方などでも区別できるようであるが、高い木の上に生育している植物のうえに他の木の葉が茂っていて視野が悪い条件の中で判別するのはなかなか難しい。最も区別が着き易いのが冬期の落葉している時期である。この時期に葉が付いていないヤドリギの仲間ならば、ホザキヤドリギの可能性がきわめて高いということになる。今度は間違えないように、GPSのデータもしっかりと確認して見に行ってみる。


    冬の乾燥から身を守るためにコケシノブは葉を丸めている。


    ホソバトウゲシバは少しうなだれている。


    ミヤマイタチシダは夏緑性のはずだが、越冬する個体もあるようだ。


    さて、これが昨年12月にホザキヤドリギだと思って撮影したヤドリギ。


    常緑なので冬でも葉が茂っている。


    まだ実も少し残っているようだ。


    GPSに登録してあった木を見上げてみる。ヤドリギと思わしき木の枝の塊が数株付いている。


    望遠で見てみると間違い無くヤドリギの仲間。


    葉が付いていない。冬に落葉するヤドリギの仲間、ホザキヤドリギで間違い無さそうである。


    超望遠で見てみると、葉も実も全て落ちていて何も着いていない。

 どうやらホザキヤドリギと見て間違い無さそうである。周辺の木も探してみたが、これが付いているのはこの木1本のみだった。過去に数回このホザキヤドリギを実が付いた頃に撮影に来ているのだが、その画像はどう見てもヤドリギに見えて仕方が無かった。おそらく木を間違えて別の木に付いたヤドリギを撮影したのではないかと思う。今度はしっかりと付いている木が確認出来たので、しっかりと撮影したいと思う。どんな花が咲くのか、どんな実が成るのか、楽しみである。

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ランヨウアオイ(ウマノスズクサ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 暖地の明るい樹林下に生育する冬緑性の多年草である。花期は3~5月。花茎は短く地上を這い、淡紫褐色の肉厚な花を付ける。葉は長い柄があり卵状楕円形、葉の先端部は尖り、基部の両側は耳状に張り出す。葉は時に白斑を生じることもある。山梨県では南部町など県南部に生育し、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-


    ランヨウアオイ 令和2年5月 南部町で撮影


    同上 葉の先端は尖り、葉の基部は耳状に張り出し、全体的に野球のホームベースを長くしたような感じに見える。


    肉厚なランヨウアオイの花


    令和1年5月 南部町で撮影


    斜め側面から見るランヨウアオイの花


    正面から見る花

 ⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物

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イワウチワ(イワウメ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 山地の日陰の岩場や尾根に生育する多年草である。花期は4~5月。葉は光沢のある広円形で先端部がややへこみ、辺縁は波状の鋸歯がある。葉の間から5~15㎝の花茎を立て、頂部に3㎝大の淡紅色の花を1個付ける。群落を形成する。山梨県では東部の県境付近に生育しており、生育地は限られている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類 2017年環境省-


    イワウチワ 平成26年4月 上野原市で撮影


    群落を形成するイワウチワ


    この花を目的にこの山を訪れる登山者も多い。


    可憐なピンク色の花。


    山梨県での生育地は限られている。

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ムラサキタカネアオヤギソウ 別名タカネシュロソウ(シュロソウ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 高山帯の草地を好んで生育する多年草である。花期は7~8月。茎は高さ20~40㎝なり赤紫色で、基部にシュロの繊維のようになった古い葉鞘が残る。葉は長さ6~15㎝の線状披針形で先はやや尖り、茎の下部に集まる。花は紫褐色で花被片は6枚の楕円形~倒披針形、6本の雄しべは花被片のほぼ半分の長さである。山梨県では北岳周辺および八ヶ岳に生育しており個体数はそこそこにある。


    タカネシュロソウ 令和1年8月 権現岳で撮影


    同上 権現岳周辺では良く見かける。


    咲き始めたばかりのタカネシュロソウ 平成29年7月 権現岳で撮影


    同上


    令和1年8月 北岳で撮影


    タカネシュロソウの群生 令和1年8月 北岳で撮影

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マツノハマンネングサ(ベンケイソウ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 落葉広葉樹の幹上にコケやシダとともに着生する多年草である。花期は7~8月。茎は基部で枝分かれし、花茎の高さは5~10㎝になり、基部は紅紫色を帯びることが多い。葉は互生して柄は無く、やや肉厚な扁平な線形で先端は円形である。花は4数性で枝先の集散花序に付き、花弁は黄色で平開する。山梨県では富士山周辺に生育し、個体数は少ない。


    マツノハマンネングサ 令和1年8月 富士山麓で撮影


    同上 苔の生えた太い木の幹に着生していた。


    こちらは倒木の幹に生えていたマツノハマンネングサ。


    同上


    黄色い花弁は4枚で平開する。雄しべは8本。

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サンカヨウ(メギ科)

2021年02月05日 | 絶滅危惧種
 やや湿った亜高山帯の林縁を好んで生育する多年草である。花期は6~8月。高さは30~60㎝で茎や葉に縮毛がある。葉は2個付き、下の葉は大きく、長さ10~30㎝、幅12~35㎝の腎円形で荒い鋸歯があり、長い柄がある。一方、上の葉は小さくほとんど無柄である。花は大きさ約2㎝で、萼片12個のうち外側の6個は緑色で開花すると落ちる。内側の6個は白色で花弁状である。結実すると黒紫色の実を付ける。山梨県では南アルプスに生育しているが、鹿の食害や生育環境の変化で減少しており、花を付けない個体が多くなっている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-


    サンカヨウ 平成19年7月 北岳で撮影


    同上


    平成22年7月 北岳で撮影


    同上 この頃までは元気な個体が見られていたが、この数年後からは見かけなくなってしまった。

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ヒキヨモギ(ハマウツボ科)

2021年02月05日 | ハマウツボ科
山地や丘陵の日当たりの良い草地や林縁を好んで生育する1年草である。花期は8~9月。茎は直立し、上部が分岐して背丈30~70㎝になる。全体に曲がった短毛が密に生える。葉は3片ほどの広線形の裂片に分かれ、下方の裂片はさらに少数の裂片に分かれる。花は枝先の葉腋に1個ずつ付き、鮮黄色で長さ3㎝ほど、上唇には長い毛が生え、先端が細くなり2裂する。山梨県では富士山麓およびその周辺に生育しており、個体数はそこそこにある。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-

    ヒキヨモギ 平成27年8月 東部富士五湖地方で撮影

    同上

    同上 鮮やかな黄色の花で、上唇には毛が生えている。

    令和1年8月 富士山麓で撮影

    なかなか良い状態の花に出会えない。



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ミヤマツチトリモチ(ツチトリモチ科)

2021年02月05日 | 絶滅危惧種
 落葉広葉樹林下に生える葉緑素を持たない寄生植物で、カエデ属(ウリハダカエデ、ウリカエデ)等の根に寄生する。雌雄異株だが、雄株は発見されていない不思議な植物である。黄赤色~褐色の楕円形~長楕円形の花序で高さ5~15㎝、花というよりもキノコの仲間のように見える。成長した寄生根は塊根で緑褐色を帯び、大きな塊となり木質化する。花期は8~9月。山梨県では富士山麓、および南アルプスで生育が確認されている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    ミヤマツチトリモチ 平成29年8月 鳳凰山で撮影


    同上 まるでキノコのように見える。


    同上 黄色っぽい粉が付着しているが、これが花粉なのかどうかは不明。


    令和1年9月 石空川渓谷で撮影


    同上

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