ハリケーンによる被害の映像。多く、黒人たちの被災した姿が映し出される。どのTV局の映像も同じものが多い。夜7時のNHKニュースの映像と、夜10時の10チャンネルの映像がほぼ同じ。
つまり、現地の悲惨な状況を伝えるメディアが限られていて、現地のさまざまな角度・視点からの映像が送られてこない。いかに現地がすさまじい状況なのかを、知ることが出来ない。ある種の報道管制がしかれているかも知れないが。
今回、海抜0メートル以下の低地に住む人や住宅が甚大な被害にあったという。一方で、観光名所の地域には被害が少なかったという。TVに映る人々もほとんどが黒人で、白人の姿は見当たらない。
裕福とは言えない被災者の姿を見ると、どうして支援活動が速やかに行わないのか。ブッシュの記者会見、報道官の記者会見を見ても、歯がゆさばかりを感じる対応の遅さだ。
日本の本州くらいの地域が被災した、というまさにアメリカ史上最大の自然災害になったようだ。避難所にも物資が届かず、死んでいく人も多いという。ハリケーンによる直接の死者・行方不明者も多いが、ハリケーン通過後にもかかわらず、孤立無援のまま、息絶える人もいる。発砲事件や略奪も横行しての無政府状態。治安も悪化、伝染病の蔓延も・・・。
「自分の生命は自分で守るしかない。」「ブッシュはうそつきだ。」怒りと不信の声が、日本のマスコミから流される。日本政府は、物資の派遣や義捐金を送ることを決めた。しかし、すぐさま民間会社のトヨタや日産などが、車などの無償援助したのに比べ、実に人も物も金額も少なく、対応もすみやかではない。ただちに自衛隊の派遣も行ってもいいのではないか、と。これこそ本来の人道支援ではないか。何だか大国・大金持ちのアメリカへの遠慮があるのではないか。
報道によれば、イラク戦争へ州兵が派遣され、治安・救助部隊が不足しているとか、莫大なアフガン・イラク戦費のために、堤防のかさ上げや排水ポンプの設置などの要求が、認められてこなかったとも。自然災害に、人災も加わった今回の大災害。
貧しい民はますます虐げられ、富める人はますます安全で、平和な暮らしを満喫する。アメリカという国家が、いかに貧富の差が激しい社会構造になっているか。そういえば、イラクやアフガンに派遣されている軍隊の中には、志願兵制度の下、貧しく職のない若者が多くいるらしい。
ブッシュの動きの鈍さはどうしてか? ワシントンの動きが遅いのはなぜか?
あの4年前、9・11同時多発テロの時の、ヒステリックな反テロ宣戦布告に比べて。
星条旗のもと、多民族国家として、世界で最強の軍事力・経済力をもつアメリカ合衆国という国家のありようが、建国以来初めて問い直されているのではないだろうか。アメリカは、長い間、力を誇示することで失われた、人間の絆を取り戻すよう、まさに最大の困難な闘いに挑まなくてはならない。
つまり、現地の悲惨な状況を伝えるメディアが限られていて、現地のさまざまな角度・視点からの映像が送られてこない。いかに現地がすさまじい状況なのかを、知ることが出来ない。ある種の報道管制がしかれているかも知れないが。
今回、海抜0メートル以下の低地に住む人や住宅が甚大な被害にあったという。一方で、観光名所の地域には被害が少なかったという。TVに映る人々もほとんどが黒人で、白人の姿は見当たらない。
裕福とは言えない被災者の姿を見ると、どうして支援活動が速やかに行わないのか。ブッシュの記者会見、報道官の記者会見を見ても、歯がゆさばかりを感じる対応の遅さだ。
日本の本州くらいの地域が被災した、というまさにアメリカ史上最大の自然災害になったようだ。避難所にも物資が届かず、死んでいく人も多いという。ハリケーンによる直接の死者・行方不明者も多いが、ハリケーン通過後にもかかわらず、孤立無援のまま、息絶える人もいる。発砲事件や略奪も横行しての無政府状態。治安も悪化、伝染病の蔓延も・・・。
「自分の生命は自分で守るしかない。」「ブッシュはうそつきだ。」怒りと不信の声が、日本のマスコミから流される。日本政府は、物資の派遣や義捐金を送ることを決めた。しかし、すぐさま民間会社のトヨタや日産などが、車などの無償援助したのに比べ、実に人も物も金額も少なく、対応もすみやかではない。ただちに自衛隊の派遣も行ってもいいのではないか、と。これこそ本来の人道支援ではないか。何だか大国・大金持ちのアメリカへの遠慮があるのではないか。
報道によれば、イラク戦争へ州兵が派遣され、治安・救助部隊が不足しているとか、莫大なアフガン・イラク戦費のために、堤防のかさ上げや排水ポンプの設置などの要求が、認められてこなかったとも。自然災害に、人災も加わった今回の大災害。
貧しい民はますます虐げられ、富める人はますます安全で、平和な暮らしを満喫する。アメリカという国家が、いかに貧富の差が激しい社会構造になっているか。そういえば、イラクやアフガンに派遣されている軍隊の中には、志願兵制度の下、貧しく職のない若者が多くいるらしい。
ブッシュの動きの鈍さはどうしてか? ワシントンの動きが遅いのはなぜか?
あの4年前、9・11同時多発テロの時の、ヒステリックな反テロ宣戦布告に比べて。
星条旗のもと、多民族国家として、世界で最強の軍事力・経済力をもつアメリカ合衆国という国家のありようが、建国以来初めて問い直されているのではないだろうか。アメリカは、長い間、力を誇示することで失われた、人間の絆を取り戻すよう、まさに最大の困難な闘いに挑まなくてはならない。