おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

食料自給率の怪

2008-02-02 09:23:32 | つぶやき
 中国から輸入された食材の中毒問題。ここに来て改めて食料輸入のことが話題になっています。そこでよく出されるのが、今の日本の食糧事情。特に食糧自給率が40㌫をきっていること。たしか39㌫台だとか。いかに危うい比率か。
 もし、食料の輸入がストップしたら、国民の多くが困った状態に陥ります。先進国の中でも、もっと低いらしい。もっと気になるのが、その根拠。この数字。実はカロリーベースでの統計だということです。つまり、カロリー計算上で40㌫ということ。
 ここで思うのは、最近、コンビニでもファミレスでも必ず書いてあるカロリー数値。肉や魚などの単品もさることながら、大量に乳製品や油などを用いた高カロリー食品の数々。たしかシュークリーム。これなんかは、かなり高カロリー。これ一つで、野菜や肉をいれた寄せ鍋一人前くらいのカロリーがあるはず。バターや牛乳などが、ふんだんに使用されているからでしょう。
 そこで気になったのが、カロリーベースでは、野菜などは低くなるのは当然、ということ。椎茸やほうれん草、そのほか冷凍にした「野菜」をかなり大量に中国など外国から輸入せざるをえない、今の日本の台所事情。
 そう考えると、名目的な自給率よりも輸入総量からみれば、40㌫どころか、20㌫くらいにおちるのではないでしょうか、今の食糧自給率は。
 実際、弁当の中身をよくよく見ると、米以外には多くは輸入食材、加工品のような。とりわけ、冷凍食品。消費者のもっと安く、もっと手軽に・・・志向がこうした傾向を作り出した、ともいえますが、根本は、戦後の日本の農政のあり方。いな、日本の産業構造のゆがみ。
 自動車などを輸出し、外貨をかせぎ、日本を豊かにした、その見返りに、第一次産業を徹底的にないがしろにし、農製品を大量に輸入する・・・。これをよしとした、政府、国民・・・。今になっては遅きに失した政策。
 だから、「NO」政・「NO」業とまで言われても、農民・農地を切り捨ててきました。今さらどうなるものではありませんが、名目40㌫を切ったどころか、農作物を中心に、実質は20㌫を切っているであろう、食糧自給率。
 今回のような、命に関わる事故や事件が、これからも頻発するのではないでしょうか。陰謀や犯罪までにもなりそうな、そして、大きな国際政治のなかで、日本の立場を危うくするような事態に、立ち至らなければいいのですが。
コメント
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