おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

合格者数の怪

2008-02-09 14:46:12 | つぶやき
 最近の「讀賣ウィクリー」。さっそく、有名中高一貫校の合格者数特集。
 これからは、新聞社系の週刊誌が、こぞって、中学だの、高校だの、大学だのの合格者数やら、ていのいい分析やら、親子の受験戦争勝ち組の特集やら、の時期になってきました。部数がこの時期伸びるのでしょうかね、こういう特集で。そのためにやっているのでしょうけれども。
 ところで、大学受験は高校別の数字が出ます。一人で何校も受かると、すべてその高校の実績となって、高校名が出ます。去年は学校がお金を出して受けさせて実績数を水増しした、なんてことが話題になりました。
 「朝日」なんかは、それを先頭になって、批判してきましたが、今年はどうするつもりなんでしょう? 
 出来たら、高校側にきちんと同一人の受験か、別の受験生の合格かをたずねて、カウントすべきでしょう、もちろん、そこまでは、やる気はないでしょうが。
 合格者数は、大学は不思議と「高校」別。でも、実際には(少なくても都会では)、予備校に負うところ大、のはず。そこは、どういうわけか、出しません。「代ゼミ」「河合」「駿台」などの予備校別の発表のほうが、より実態的にはいいと思いますが・・・。
 高校受験、中学受験は、これはどういうわけか、塾別が多いですね。「日能研」「市進」「早稲アカ」・・・。小学校別でやってみたらいいと思いますが。今や小学校も、中学校も選択制が多いんですから、その実績をもとに「学校選び」?
 実際は、進学実績だけで、高校進学を決めているわけではありません。ま、無駄なキャンペーンでもあるでしょう、週刊誌の発表は。
 中学受験、高校受験は、塾なくしてはありえない!という風潮の中で、事実、公立の小学校や中学校では、受験教育NO!という厳しいお達しの中で、模擬試験もダメ!・・・進路指導も及び腰! 何しろデータがあまりにもない!
 もっとも、今の指導要領。私立の中学受験や高校受験に役立つような、それに対応できるような、カリキュラムにはなっていません。公立高校の受験程度なら何とか間に合うようですが。いきおい、猫も杓子も、必死に塾へ通わせることになります(早ければ小学3年生くらいから、中には小学1年からの塾通いも)。
 そして、めでたく「合格」(第一希望、第二、しかたなく・・・)。
 塾は、その成果が次の年への集客量(料金)能力にそのまま響くから、どこも、
「全国一番!大幅増!大量合格!」子どものプライバシーもなんのその、実名入りで宣伝する。
 そして、その合格者数。なんと、その学校の募集定員を何倍も上回る数。各塾の合格者数を足すと、途方もなく大幅にオーバー。
 中には、その定員の3分の2以上がそこの塾の出身者でしめる場合も。その学校に入ったら、ほとんど、同じ釜の飯を食った仲間(夏の合宿、冬の特訓・・・。)たち、てな状況も。
 子どもたち。平日の塾の他に、日曜には違う塾に行って特訓、ということなのでしょうか。司法試験合格のため、大学の他に、専門学校に通う、というダブルスクールの学生も多いようですが、すでに中学受験からダブルスクール、というわけでしょうか。いやはや、なんともご苦労なこと(親子共々)です。
コメント
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