筒井康隆氏の「笑犬樓の逆襲」を読んでいたら、「ヒトゲノム解読は無為徒食の老人増加を招くのか?」のところで、
健康心配社会
という造語を見つけた。この本には随所に筒井氏による造語が登場するが、中でもこの「健康心配社会」は名言である。
省庁に勤務していた友人によると、国の財政負担の最たるものは老人医療費であるが、内実を見ると、本当に必要なものは少ないのではないかといわれているらしい。要するに、「健康心配老人」はちょっと何かあると病院に行くというのである。これがウソだと思ったら、近くのちょっと大きい病院に行って見てみるとよい。
江戸時代、日本の人口はぼ一定していたが、その背景には、「姥捨てと子殺し」による人口調整があったという。今や、子殺しは人工妊娠中絶として合法化されたが、姥捨てについてはそうではなく、いびつな人口ピラミッドが出来上がってしまっている。
長生きするのが本当にいいのか、自分でも悩んでしまう今日この頃である。
健康心配社会
という造語を見つけた。この本には随所に筒井氏による造語が登場するが、中でもこの「健康心配社会」は名言である。
省庁に勤務していた友人によると、国の財政負担の最たるものは老人医療費であるが、内実を見ると、本当に必要なものは少ないのではないかといわれているらしい。要するに、「健康心配老人」はちょっと何かあると病院に行くというのである。これがウソだと思ったら、近くのちょっと大きい病院に行って見てみるとよい。
江戸時代、日本の人口はぼ一定していたが、その背景には、「姥捨てと子殺し」による人口調整があったという。今や、子殺しは人工妊娠中絶として合法化されたが、姥捨てについてはそうではなく、いびつな人口ピラミッドが出来上がってしまっている。
長生きするのが本当にいいのか、自分でも悩んでしまう今日この頃である。