Easy Credit, Bubbles and Betrayals (NYタイムズのop-edより)
Sunny remembered vividly his first lesson from Dick Sharp, the veteran EHB chairman. "What do you do with plutonium?" Sharp had asked. "Dilute it a little!" The same principle applied to toxic loans: diversified, they lost some toxicity.
Sunny, who sometimes caught himself saying "sub-crime" when he meant "sub-prime," knew an underwriter at BFM, Nick Cocktale, who specialized in assembling mortgage bonds.
要するに、低所得層を顧客とするサブ・プライム・ローンは、延滞⇒物件回収、という「毒」(plutonium)の盛られた「サブ・クライム・ローン」sub-crime loan だったというのである。「最初の二年間の金利は安くしますよ」というのはだまし文句に過ぎない(これでアッサリだまされる方も問題かもしれないが)。
ところが、この悪どい商売は住宅価格が右肩上がりに上昇することが大前提となっている。住宅バブルがはじけると、当然ながら、今度は貸し手が自分の盛った毒を食らってしまうというのである。
私見であるが、「市場は右肩上がりに成長し続ける」とか「所得は上がり続ける」という発想は、とりわけ日本においては危険である。経済の衰退は人口減少社会(少子高齢化社会、筒井康隆風にいうと健康老人社会)にあっては必定なのだから。
・・・そう、バーディーも、「自分の所得は上がらない」前提のもとに将来設計を行おうとしているのである。