大塚明夫「声優を夢見る若者が陥りがちな失敗」
「あなたが「声優になって、あわよくば役者として評価され、あわよくばちやほやもされ」と考えているのなら、もう一度あたまっから考え直したほうがよろしいでしょう。何をやりたいかが全然わかっていないからです。そのとき考えるべきは、自分の本当の望みと、声優という道は諦めるということです。
. このあたりは、各々の自己顕示欲や承認欲求と密接に結びついた問題です。だからこその「生き方の選択」なのです。」
「昔うちの事務所に所属していた声優で、面白い男の子がいました。彼は、「僕は役者になんて別になりたくありません。僕はとにかく女の子にモテたいんです。顔は二枚目じゃないけど声はいいから、キャーキャー言われる手段として声優という仕事を選びました」と、マネージャーにはっきり宣言していたのです。」
声優の大塚明夫氏がなかなか深いことをおっしゃっている。
職業選択にあたって、自己顕示欲や承認欲求が満たされるかどうかは、程度の差こそあれ、多くの人が考慮要素に入れているはずである。
問題は、そのことを意識しているかどうかであり、このことに気づかないまま就職して、挫折を味わう人がなんと多いことか。
声優業についていえば、大塚氏がいいたいのは、承認欲求があまりに強い人は声優には向かないということだろう。
同じことは法曹にも言えるだろう。
仕事の大半は書面作成や調査などのデスクワークであり、人からちやほやされる場面はあまりないように思う。
ちなみに、私の修習時代、「弁護士になってモテてみたかったんです」と公言する人を見たことがあるが、今ではこういう人は絶滅危惧種なのではないだろうか。
「あなたが「声優になって、あわよくば役者として評価され、あわよくばちやほやもされ」と考えているのなら、もう一度あたまっから考え直したほうがよろしいでしょう。何をやりたいかが全然わかっていないからです。そのとき考えるべきは、自分の本当の望みと、声優という道は諦めるということです。
. このあたりは、各々の自己顕示欲や承認欲求と密接に結びついた問題です。だからこその「生き方の選択」なのです。」
「昔うちの事務所に所属していた声優で、面白い男の子がいました。彼は、「僕は役者になんて別になりたくありません。僕はとにかく女の子にモテたいんです。顔は二枚目じゃないけど声はいいから、キャーキャー言われる手段として声優という仕事を選びました」と、マネージャーにはっきり宣言していたのです。」
声優の大塚明夫氏がなかなか深いことをおっしゃっている。
職業選択にあたって、自己顕示欲や承認欲求が満たされるかどうかは、程度の差こそあれ、多くの人が考慮要素に入れているはずである。
問題は、そのことを意識しているかどうかであり、このことに気づかないまま就職して、挫折を味わう人がなんと多いことか。
声優業についていえば、大塚氏がいいたいのは、承認欲求があまりに強い人は声優には向かないということだろう。
同じことは法曹にも言えるだろう。
仕事の大半は書面作成や調査などのデスクワークであり、人からちやほやされる場面はあまりないように思う。
ちなみに、私の修習時代、「弁護士になってモテてみたかったんです」と公言する人を見たことがあるが、今ではこういう人は絶滅危惧種なのではないだろうか。