浪人経験は必要ですか? 上野千鶴子さん「ごめんね」
「受験制度の一部のように毎年生まれる「浪人」。昨春、東京大の入学式で辛口エールが反響を呼んだ同大名誉教授、上野千鶴子さん(社会学)はどう見ているのでしょうか。
私は浪人はやらなくてもよい経験だと思っています。若くて活力のある時期を、受験のためだけに押しつぶされそうになって過ごすことがポジティブな経験だと、どうしても思えません。」
浪人に意義があるかどうかについては、人それぞれとしか言いようがない。
明確に「何を学びたい」、「この職業に就きたい」と考えている人を別とすれば、第二希望以下の大学に入ったとしても、「住めば都」となるわけだし、それがきっかけで天職を見つけたり、生涯の伴侶に巡り合う人もいる。
正月に放映されたEテレの「2000年を生きる 塩野七生と高校生の対話」で、塩野七生さんも、高校生たちに向かって、「あんたたちくらいの年で、自分が本当は何をしたいのかなんて、わかるわけがないのよ」という趣旨のことをおっしゃっていた。
実は就職も似たようなものだと思う。
もちろん、「こういう仕事がしたい」という明確なヴィジョンを持っている人は例外だが、20代前半でそこまで出来上がっている人は極めて少ないだろう。
「受験制度の一部のように毎年生まれる「浪人」。昨春、東京大の入学式で辛口エールが反響を呼んだ同大名誉教授、上野千鶴子さん(社会学)はどう見ているのでしょうか。
私は浪人はやらなくてもよい経験だと思っています。若くて活力のある時期を、受験のためだけに押しつぶされそうになって過ごすことがポジティブな経験だと、どうしても思えません。」
浪人に意義があるかどうかについては、人それぞれとしか言いようがない。
明確に「何を学びたい」、「この職業に就きたい」と考えている人を別とすれば、第二希望以下の大学に入ったとしても、「住めば都」となるわけだし、それがきっかけで天職を見つけたり、生涯の伴侶に巡り合う人もいる。
正月に放映されたEテレの「2000年を生きる 塩野七生と高校生の対話」で、塩野七生さんも、高校生たちに向かって、「あんたたちくらいの年で、自分が本当は何をしたいのかなんて、わかるわけがないのよ」という趣旨のことをおっしゃっていた。
実は就職も似たようなものだと思う。
もちろん、「こういう仕事がしたい」という明確なヴィジョンを持っている人は例外だが、20代前半でそこまで出来上がっている人は極めて少ないだろう。