Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

技官自治

2022年01月11日 06時30分34秒 | Weblog
 「文藝春秋」最新号の”霞が関コンフィデンシャル”のところに、興味深い記事が載っていた。
 内閣官房の事務官があれこれ指示をしても、厚労省の技官が言うことを聞かないので、コロナ問題対応がギクシャクしているという趣旨の記事である。
 そこで気になったのは、厚労省の技官は自ら恃むところすこぶる厚く、閣僚や事務官の指示をネグレクトしているという指摘であった。
 確かに、閣僚や事務官が間違った政策を実施しようとした場合、技官が「専門性」を盾にしてこれを阻止するというのは、場合によっては賢明な策ともなり得るだろう。
 だが、コロナ問題を見れば分かるとおり、「専門性」を標榜する人たちの判断が、必ずしも正しいとは限らない。
 また、(独立性が要請される検察庁などとは違う)一般の官僚組織(一部)において政策遂行についての大幅な”自治”(端的にはネグレクト)が許されるというのは、三権分立の観点からも疑問が出てくる。 
 公共事業の発注を巡って技官が政治家とタッグを組むという状況(指定席をご参照)も異常だけれど、政治家や事務官の指示が技官たちにスルーされてしまう体制も、やはり異常なのではないだろうか?
 やや飛躍するが、戦前・戦中の陸士・陸大出身者の「暴走」を思い起こしてしまうのである。
コメント
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