Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

失言(2)

2022年01月29日 06時30分06秒 | Weblog
バイデン氏、プーチン氏は「ウクライナ侵攻するだろう」 西側試せば「高い代償」
 「アメリカのジョー・バイデン大統領は19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに「侵攻」するとの見解を示した。ただ、「本格的な戦争」は望んでいないと述べた。

 飲食店で海老の塩焼きを注文し、テーブルに運ばれてきた料理を見て、「あ、海老がちっちゃ~い!」と大きな声で言ってしまう蛭子さん(失言)ほどではないけれど、バイデン大統領にも失言癖があると見た。
 私が失言又は危ない発言だと思ったのは、① 危機発生当初における「軍事的措置はとらない」、② (プーチン氏は)「本格的な戦争」までは望んでいないとみている、という2つの発言である。
 ①と②を合わせると、バイデン氏は、「小規模な進攻なら、経済制裁で応じる」というメッセージを発しているように解釈されかねず、そうなると、プーチン氏は「サラミスライス」で応じる可能性が高くなる。
 ロシアは、長期にわたって経済制裁を受けて来たので、これ以上の経済制裁が与えるダメージをさほど恐れないと思われるからである。
 要するに、バイデン氏の発言は、「小規模な進攻」を事実上容認したに等しいと言える。
 これは弁護士らしからぬ発言で、呆れてしまう。
 「こちらの手段を最初から明かさないこと」は、交渉ごと全般の鉄則である。 
 例えば、金銭請求の事案などで、請求を行う側の代理人弁護士が、「法的措置はとりません」などと言ってしまうのはタブーである。
 相手側はこれを聞いて、とことん支払を遅らせる(あるいは最後まで支払を拒絶する)作戦をとる可能性が高まるからである。
 これと同様に、外交においても、最初から自分の作戦を開示してしまうのは、全く愚かなことだと思うのである。
 「ちっちゃい海老」を見ても、「ちっちゃい」などと本心を言ってしまわないのが、大人の知恵というものだ。

コメント
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