バイデン氏、プーチン氏は「ウクライナ侵攻するだろう」 西側試せば「高い代償」
「アメリカのジョー・バイデン大統領は19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに「侵攻」するとの見解を示した。ただ、「本格的な戦争」は望んでいないと述べた。」
飲食店で海老の塩焼きを注文し、テーブルに運ばれてきた料理を見て、「あ、海老がちっちゃ~い!」と大きな声で言ってしまう蛭子さん(失言)ほどではないけれど、バイデン大統領にも失言癖があると見た。
私が失言又は危ない発言だと思ったのは、① 危機発生当初における「軍事的措置はとらない」、② (プーチン氏は)「本格的な戦争」までは望んでいないとみている、という2つの発言である。
①と②を合わせると、バイデン氏は、「小規模な進攻なら、経済制裁で応じる」というメッセージを発しているように解釈されかねず、そうなると、プーチン氏は「サラミスライス」で応じる可能性が高くなる。
ロシアは、長期にわたって経済制裁を受けて来たので、これ以上の経済制裁が与えるダメージをさほど恐れないと思われるからである。
要するに、バイデン氏の発言は、「小規模な進攻」を事実上容認したに等しいと言える。
これは弁護士らしからぬ発言で、呆れてしまう。
「こちらの手段を最初から明かさないこと」は、交渉ごと全般の鉄則である。
例えば、金銭請求の事案などで、請求を行う側の代理人弁護士が、「法的措置はとりません」などと言ってしまうのはタブーである。
相手側はこれを聞いて、とことん支払を遅らせる(あるいは最後まで支払を拒絶する)作戦をとる可能性が高まるからである。
これと同様に、外交においても、最初から自分の作戦を開示してしまうのは、全く愚かなことだと思うのである。
「ちっちゃい海老」を見ても、「ちっちゃい」などと本心を言ってしまわないのが、大人の知恵というものだ。
「アメリカのジョー・バイデン大統領は19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに「侵攻」するとの見解を示した。ただ、「本格的な戦争」は望んでいないと述べた。」
飲食店で海老の塩焼きを注文し、テーブルに運ばれてきた料理を見て、「あ、海老がちっちゃ~い!」と大きな声で言ってしまう蛭子さん(失言)ほどではないけれど、バイデン大統領にも失言癖があると見た。
私が失言又は危ない発言だと思ったのは、① 危機発生当初における「軍事的措置はとらない」、② (プーチン氏は)「本格的な戦争」までは望んでいないとみている、という2つの発言である。
①と②を合わせると、バイデン氏は、「小規模な進攻なら、経済制裁で応じる」というメッセージを発しているように解釈されかねず、そうなると、プーチン氏は「サラミスライス」で応じる可能性が高くなる。
ロシアは、長期にわたって経済制裁を受けて来たので、これ以上の経済制裁が与えるダメージをさほど恐れないと思われるからである。
要するに、バイデン氏の発言は、「小規模な進攻」を事実上容認したに等しいと言える。
これは弁護士らしからぬ発言で、呆れてしまう。
「こちらの手段を最初から明かさないこと」は、交渉ごと全般の鉄則である。
例えば、金銭請求の事案などで、請求を行う側の代理人弁護士が、「法的措置はとりません」などと言ってしまうのはタブーである。
相手側はこれを聞いて、とことん支払を遅らせる(あるいは最後まで支払を拒絶する)作戦をとる可能性が高まるからである。
これと同様に、外交においても、最初から自分の作戦を開示してしまうのは、全く愚かなことだと思うのである。
「ちっちゃい海老」を見ても、「ちっちゃい」などと本心を言ってしまわないのが、大人の知恵というものだ。